源氏も夕霧くんもそれぞれ最愛の人と結婚した時点で、『幸せに暮らしました。めでたしめでたし』とはなりませんでしたね(^_^;)
結婚する前より、結婚した後の方が大変という夫婦は実際にいますけど、男尊女卑、一夫多妻のこの時代はさらにそれが如実だったのではないでしょうか。
源氏はなんとなくそうなる気はしていましたけど、夕霧くんに衝撃を受けた人は多いはずですΣ(-∀-;)
作者からの返信
数々の恋愛パターンの元祖を産み出している紫式部センセイですが、
「幸せに暮らしましたとさ」はなかったですね。
今とはまったく価値観も社会制度も違いますけれど女性の生きにくさ、生きづらさを痛感しますね。
夕くん、キミだけが最後の希望だったのに……💧
ある意味主役の女三宮ですが、彼女自身から動いたことはほとんどないのですよね。出家は自らの意思ですが、それも周りに振り回された結果そうなってしまった感が強いですし、一番の苦労人だったのかもしれません。
夕霧君の株価は大暴落。だけど一度好きになってしまった弱味か、それでも彼を心底嫌うことはできずに、未だに雲居の雁ちゃんとラブラブに戻ってと思ってしまいます。
プレイボーイから離れられない女の子って、こんな気持ちなのかも( ̄▽ ̄;)
作者からの返信
『あさきゆめみし』で朱雀院が女三宮の出家をさせるとき、
「この子は今まで自ら望むことは何もなかったのに初めて願ったことが出家だったとは。よかれと思った源氏との結婚はこの子にとってそれほどに辛いものだったのか」と嘆きます。
何不自由なく暮らしていた女三宮の結婚は激流の川下りのようでしたね。
夕くん株大暴落💧
『源氏物語に行こう』ツアーのときも皆で騒ぎましたね(笑)
「源ちゃん(一般的な平安男子)とは違って欲しい。雁ちゃん一途でいて欲しい」というワタシたちの願望が嫌いになりきれないのでしょうね😅
この時代、「正式」な結婚は、全て政略結婚。
男君だって気が合わない相手は辛い。(葵上のように)
義務化した子作りのためとはいえ、共寝も実はしたくない。
その「意に沿わなさ」から、別の「女」を求めて渡り歩く「色好み」に走る。
また、その手引きをすると「実収入」があるので、女君お付きの女房達もそれに加担。
善悪は現代の基準では判定できないけれど、それが現実だったようです。
作者からの返信
こうして舞夢さまに冷静に解説していただけると「平安の常識」がすとんと腑に落ちます。
理解はしますが、やはり女性の生きにくさ、生き辛さを痛感せずにはいられません。だからこそ救われたくて仏の教えに請うのでしょうか。
いいか悪いか、などの現代のものさしでははかれない当時の社会制度ですね。