泊まりはしないで帰る源ちゃん。ほんと、変わってしまいましたね。
彼があれほど他の女性に手を出したのは、ある種紫ちゃんに対して甘えているところがあったからではないかと思います。そして、甘える相手がいなくなった今、前のようにはできなくなってしまったのかも。
もう少し早く源ちゃんが変わっていたら、紫ちゃんとの最後も少しは変わっていたかもしれませんね。
作者からの返信
無月さんのおっしゃるとおりだと思います。
紫ちゃんに甘えていて、紫ちゃんという港があるから源ちゃんは思うままに出かけていけたのかもしれません。帰る港があって受け止めてもらえたから。
今は帰る港を失くして大海原をさまよっているのかもしれません。
「もう少し早く源ちゃんが変わっていたら」
本当にそれを思いますね。
>明石さんのところに行っても泊まらないで帰る
人が変わったようですね!(笑)
エピソード中に古今和歌集の歌がありましたが、源氏物語の中に古今和歌集の歌が使われてるって認識であってますでしょうか?←無知でごめんなさい(;´∀`)
作者からの返信
ばびぶさま、たくさん読んでくださりありがとうございます。
あの源ちゃんが明石さんのところに行っても(しかも夜!)紫ちゃんがいなくて寂しいと泣き、そして泊まらずに帰る。
まさに人格が変わってしまいましたね💦
ときどき実在の和歌(今回は古今和歌集)も用いられているようです。当時の貴族の一般常識だったようです。
源氏は紫の上を亡くして落ち込んでいるけれど、女三宮は
「わたしは出家しているので季節なんて関係ないわ」という気持ちを「谷には春も」のたった7文字だけで語ったという設定のようです。もちろん源氏もこの歌を知っているので意味は通じました。本当は紫の上が亡くなったことを一緒に悲しんで自分のことをなぐさめてほしかったのでしょうね。
「なんて思いやりのない人なんだ。紫の上は葵の上(夕霧のお母さん)を亡くしたときにもっと幼かったけれど、心から気遣ってくれたぞ」と落ち込みます。
そうはいってもね、女三宮の態度がそっけないのもわかりますけれどね……。
ホント、源ちゃんって俺様かまってちゃんですよね。
(長くなっちゃった、ごめんなさい)