応援コメント

42.2 宿命の子」への応援コメント

  • 私の師匠日向教授は、「栄華の世界で育ちながら、いつかは破綻の不安」「人としての基盤の不確かさ」を抱えながら薫は苦しみ続ける、そしてそれが「何のために」と読者に紫式部は問いかけるとのテーマを示しました。

    源氏物語は、栄華盛衰の話から、高度で複雑な心理小説と化します。
    それだから、長年、人の心をひきつけるのかもしれません。

    作者からの返信

    お返事が遅くなりました。
    前回の【御法】に続き丁寧な解説をありがとうございます。
    皆はた目には恵まれた境遇にあるように見えても、さまざまな陰をまとって生きていますが、薫は一番報われないかなぁと思ってしまいます。

    「栄枯盛衰の話」から「高度で複雑な心理小説」へ
    主人公は若返りましたけれど、さらに深い小説へと昇華していくのですね。
    千年経っても、きっとこの先も洋の東西を問わず人の心を惹きつけるのは文化や家族制度などの枠を超えた人の本質を描いているからでしょうか。

  • 光源氏も身体から香りがしていたといいますから。
    だから実は、薫も光源氏の本当の子なのでは…とか。
    すごく読者を楽しませる(迷わせる?)設定ですよね。

    作者からの返信

    源氏もなのですね。
    全てを兼ね備えていたのですね。

    「そうはいっても源氏の子って可能性もなくはない?」なんて皆で語り合ったのでしょうか。

    遺伝まで設定している紫式部センセイは凄すぎますね。

  • 一見、全てを持っている薫ですが、その心の内が必ずしも幸せとは限らない。

    本人は嬉しくないでしょうけど、その憂いが、端から見ればなおさら魅力的に映るのでしょうね。

    作者からの返信

    おっしゃるとおりだと思います。
    すべてに恵まれている匂宮が太陽だとすれば、憂いのある薫は月のよう。

    カンペキな容姿に浮ついていない性格、かぐわしい香りとミステリアスな横顔、これでは惚れるなと言う方が無理かもしれませんね。

  • 薫くん、まるで香りで蝶を集める花のようです(#^^#)

    出生に秘密があるミステリアスさが魅力に思えるのは、今も昔も定番ですね。悩んでいる本人には悪いですけど、こういう生い立ちの方が、人は興味を引かれるものです( ̄▽ ̄;)

    作者からの返信

    >香りで蝶を集める花のよう
    なんて美しい表現でしょう。薫くんにぴったりですね!

    確かに憂いのある横顔は惹きつけれらますね。
    「わたしが癒してあげたい」
    「わたしが悩みを聞いてあげたい」
    周りにいる蝶々さんたちが思ったことでしょうね。
    本人の悩みは深刻で気軽に話せることではありませんけれどね💦
    そして想い悩むほどに周りのキュンキュン度は上がる一方でしょうね……。