34.9 華やかな誕パ

✈✈✈Let' go to SenmojiGenji


 10月になって紫の上は源氏の40歳のお祝いのための法事を嵯峨の御堂で行うの。最終日は紫の上の育った二条院で心づくしのパーティーをするの。屏風などのインテリアや引き出物などは4つとか40個とか40にまつわる数で揃えられているの。夕霧と柏木が舞を踊るんだけど、それぞれのお父さんの源氏と頭中将の「青海波」が思い出されるの。息子たちも立派で役職も当時のお父さんたちより出世していて素晴らしいの。源氏も思い出して涙ぐむのよね。

 12月には秋好中宮が六条院の秋の御殿でお祝いをするの。冷泉帝も盛大にお祝いがしたかったんだけど、源氏が事前に派手なイベントを断っていたのね。だから冷泉帝は夕霧を右大将の役職につけてお祝いパーティーを仕切らせたの。このパーティーは花散里の夏の御殿が会場になったの。(夕霧の実家でもあるので)

 あまり派手にはしないようにって源氏は言うんだけど、冷泉帝、朱雀院、秋好中宮、明石女御と皇族の方々と関わりが深いからどうしても華やかな催し物になってしまうのよね。晴れがましく光り輝く「源氏一族」なのよね。



 第三十四帖 若菜上(二)


To be continued ✈✈✈


◇ここまでを第三十四帖【若菜上】その二とします。

episode34-2 さざ波が揺らす心   若菜上(二)

34.6 まさかの元カノ復活?!

34.7 再燃する夜? 懲りない朝……

34.8 紫の上の魅力

34.9 華やかな誕パ



 朱雀院の娘を正室に迎え、朱雀院の寵妃だった朧月夜と再会する源氏。兄の朱雀院の出家が源氏の人生の波紋を広げてゆきます。紫の上の心が押しつぶされそうですね。


「源氏くんのお誕生日会は何度もやってもらって派手だねぇ」

 それぞれの御殿で御殿主主催の誕生パーティーですね。


「紫ちゃん、傷ついているのに誕パやってあげるんだね。エラすぎるね」

 お寺で源氏の長寿を祈り、想い出の二条院でパーティーを開きました。

「なんでそこまでしてあげられるんだろ」

 美人で教養もあって心も思いやりがあって優しい紫の上。理想の女性像として描かれていますね。


「わたしまだ板割り足らないんだけど」

 こまちちゃん、転部?!



NEXT↓

episode34-3 慶びの春と忍び寄る影   若菜上(三)

34.10 ふたりのお母さん

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