1.4 源氏の元服&最初の結婚
✈✈✈Let' go to SenmojiGenji
源氏の君はたいへんな美貌のお顔立ちで「光る君」、そして美しい藤壺の宮さまは「輝く日の宮」と呼ばれるようになったの。
「不思議なほどあなたたちは似ているね」
桐壺帝はふたりのことをそう言うの。最愛の王妃と最愛の皇子のようね。
源氏の君も花や紅葉など美しいものは藤壺の宮にプレゼントしたい、自分のことを気に入って欲しいって思うようになるの。
源氏の若君は12歳になったの。この時代ではそろそろ今でいう成人式にあたる
元服を迎えるということは大人の扱いを受けることになり、今までみたいに藤壺の宮さまとも顔を合わすことはできなくなったの。会いに行っても
当時は通い婚といって男性が女性の家に訪ねていく結婚の形式だったのだけれど、源氏はツレない葵の上のいる左大臣家より藤壺の宮のいらっしゃる宮中で過ごしていたの。元々自分のお住いも宮中だったしね。帝は源氏を亡くなったお母さんが住んでいた桐壺に住まわせていたの。
でもその頃、源氏のお母さんの実家が荒れていたので、源氏はそこを改修して自分のお屋敷にして宮中から引っ越したの。そこは地名から「二条院」と呼ばれるようになるのよ。
第一帖 桐壺
To be continued ✈✈✈
◇『源氏物語』第一帖桐壺が終わりました。タイトルをまとめます。
episode1 壮大なSTORY 桐壺
1.1 源氏パパと源氏ママの恋
1.2 源氏誕生&源氏ママとのお別れ
1.3 憧れの人との出逢い
1.4 源氏の元服と最初の結婚
こうして壮大な物語の幕が上がりました。源氏パパと源氏ママの恋に源氏くんの誕生、華やかな宮中での恐ろしいオンナの嫉妬、それから憧れの人の登場でしたね。ここから亡くしたお母さんの面影を追って理想の女性を求めていくストーリーが始まります。
源氏が成人式をして結婚したのが12歳のときでした。単純に今と比べるのがいいのかどうかわかりませんが、今でいうと小学6年生の男子ってことになりますね。そして結婚相手は高1女子。親同士が決めて、会ったこともないふたりがいきなり夫婦になります。
「高1女子ってわたしが小6男子と結婚するってこと?」
「マジ? そんなのあり得ないんだけど……」
源氏物語はフィクションだけれど、この頃の皇族・貴族の結婚は政治の意味合いもあったのでこうした結婚が多かったのかなと思われます。皆さんはどう思いますか?
「イケメンくんならアリ?」
ふふ。こまちちゃん、かわいいわね。けれどもこの時代には当然写真もありませんから結婚相手のお顔は分かりませんし、そもそも親が決めてくる結婚話なので断ったりできないでしょうね。
「でも親に決められるのはイヤかも」
そうね。何事も自分で決めたいですよね。
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episode2 男子会の恋バナ 帚木
2.1 雨夜の品定め
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