21.5 夢のマイホーム! 大豪邸六条院
✈✈✈Let' go to SenmojiGenji
源氏は念願のマイホームを完成させたの。六条御息所のお屋敷のあったところに大きなお屋敷を建てたの。
そのお屋敷は六条院と呼ばれて4つの区画に分かれているの。
中宮さまが秋の町に里帰りされているときに、春の町の紫の上に和歌を贈るの。あなたさまは春がお好きかもしれないけれど、季節は秋なので紅葉が綺麗ですよって。紫の上も返歌をするの。紅葉は風に散ってしまいますからね、常緑の松は根をしっかり張っていますよって。言ってみれば「春と秋、どっちが素晴らしいか対決」。そんなやりとりはとっても風流な遊びだったみたいね。
~ 心から 春待つ園は わが宿の 紅葉を風の つてにだに見よ ~
(春をお待ちかねのあなたさまですが、わたくしの庭の紅葉をごらんくださいな)
~ 風に散る 紅葉は軽し 春の色を 岩根の松に かけてこそ見め ~
(紅葉は風に散ってしまいますわよ。この岩にしっかりと根を張る松の春の色こそごらんになって)
和歌には作り物の松まで添えたから、源氏も紫の上の機転に感心するのね。源氏と紫の上は結婚して何年経っても相変わらず仲の良い夫婦だったみたいよ。
明石の御方はみんなのお引越しが済んでから目立たないようにこっそりと冬の町に入られたみたい。源氏は明石の姫君の母でもある明石の御方をとっても大事にしたの。
第二十一帖 乙女
To be continued ✈✈✈
🖌Genji Waka Collection
~ 心から 春待つ園は わが宿の 紅葉を風の つてにだに見よ ~
秋好中宮が「やっぱり秋は素敵よ」と紫の上に贈った歌
~ 風に散る 紅葉は軽し 春の色を 岩根の松に かけてこそ見め ~
紫の上が「春だって素敵だわ」と秋好中宮に返した歌
◇第二十一帖乙女でした。
episode21 小さな恋の物語 乙女
21.1 夕霧の元服
21.2 従姉弟同士は幼なじみ
21.3 引き離されるふたり
21.4 その後の夕霧
21.5 夢のマイホーム! 大豪邸六条院
源氏の息子の夕霧の恋の物語でした。夕霧は自分を成長させて頭の中将に認められるまで雲居の雁とは会わないと誓います。
お父さんなら引き離されても無理矢理会いに行ったりするかもしれませんよね。
「ホントだ! ハードル好きなパパだもんね!!」
「夕霧くん、えらいねぇ。パパとは大違いだねぇ」
確かに対照的な父子ですね。ヴィジュアルはそっくりなんですよ。
「イケメン男子中学生!!」
ふふふ。そうですね。
さて第十九帖朝顔で出てきた「春と秋どっちが好き?」エピソード(19.5梅壺女御は秋がお好き)がまた出てきました。みなさんは春と秋、どちらが好きですか?
「春はさ、桜とか咲いてキレイだもんね。でも秋も紅葉がキレイだね」
「秋って美味しいもの多いじゃん。栗とかサツマイモとか」
「あー、春もいちごとかあるかぁ」
「栗のモンブラン、いちごパフェ、スイートポテト……」
すぐには答えは出ないかな。
NEXT↓
episode22 元カノのムスメ 玉鬘
22.1 流転のお姫さま
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