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もはや源氏物語についてどう素晴らしいと語るにも言葉が勝ることが有り得ない事は周知でしょうけれど。実に複雑で面白い、誰が読んでも胸に刺さる物語。
この想像力、いえ、創造力たるや。
見習いたいものです。
薄雲女院の崩御。如月の胸に迫るシーンなのです。
なあんてたまに真面目に書いたら誤字ですわw
あ、サンドバッグのご注文承りました~。
作者からの返信
よくぞここまで複雑な人間模様を思いついたものですよね。
本当ですね。想像力、創造力。
そしてこの物語で登場する恋愛パターンが千年経った今も用いられているという事実。
源氏と藤壺の宮さまの関係性だけを抜き取れば切ない切ない物語なのです。
旅立つときにさえ本心を伝えず自らの想いを滅し源氏と冷泉帝の立場を守り切った宮さま。
言葉を交わしあい、手を取り合うことだけが愛でないことを描いてくれましたね。
幼い頃から大切に思っていた人が逝ってしまって、源氏は悲しみにくれていますね。
彼女に気持ちを伝えることは、最後までできませんでしたか。
多くの女性と浮き世を流してきた源氏ですけど、大切な人に思いを伝えられないなんて、切ないですね(´Д⊂ヽ
作者からの返信
このふたりの関係性は本当に切ないです。想い合っているのに伝えることもできなかった。言葉でも文字でも。
最期のお別れのときも表向きな挨拶しか交わせませんでした。
「本当に伝えたいことは言えません」
藤壺の宮さまの心の声は源氏に届いたでしょうか。
さすがの源氏も
「愛してます。永遠にあなたを想っています」などの愛の言葉を言いませんでしたね。
宮さまは何を想って天に昇ったのでしょうね。
本当にこのエピソードだけは切ないですね。しみじみ。
源ちゃんに最も影響を与えた彼女ですが、その気持ちはついに伝える事なく亡くなってしまいましたね。彼女は最後、どんな気持ちでこの世を去ったのでしょう。
源ちゃんの女癖の悪さの理由の一つに、絶対に満たされなかった彼女への愛を埋めるためというのがあるような気がします。
もしも彼女が自らの愛を公にできていれば、源ちゃんの女癖も変わっていたかもしれませんね。
作者からの返信
高貴な身分の彼女の周りにはおそらくいつも誰かが控えていたと思います。几帳1枚向こうにいる源氏に言葉でも文字でも自分の気持ちを明かしませんでした。自分の気持ちを表すことより源氏と冷泉帝の立場を守ることが何より優先されたのでしょう。自分を滅して愛を貫いたのかもしれません。
確かに藤壺の宮さまへの想いが満たされないゆえに愛の放浪者になってしまいましたね。
でも宮さまは気持ちを表しませんでしたけれど、源ちゃん伝わっていないかしら。想われているとわかっていながらもだったらその想いを通わせたいというさらなる望みが満たされないから他の女性を求めてしまった?
もしくは「それはそれ。こっちはこっち」だったりして(;^_^A恐るべし一夫多妻多重恋愛💦
でしょうか……。
悲しいのはもちろんですが、悔しい感じ(´;ω;`)
未練を残して逝ってしまった感が強いです。
これも生き方と言えばそれまで。
でも、後悔したまま死にたくないよね。一度きりの人生だもん……。
作者からの返信
どんな人生だったと思ったのでしょうね。
女院が源氏を想っていたのなら
罪を犯し辛さばかりが強調されるけれど、
源氏の子を産み、お互いがお互いを想い、我が子を護り合ったことが
このふたりの「愛」のかたちなら満たされた想いもあったかなぁとは思うようになりました。
もちろんね、悔いも未練もあるでしょうけれどね。
源氏も女院も。
本当ね、一度きりの人生。
「楽しかった。みんなどうもありがとう」
とまぶたを閉じるのが理想です。