episode16 逢えなくても好き 関屋
16.1 逢坂の関にて
🌟関屋ざっくりあらすじ
若い頃一度だけ一緒に過ごした
石山寺で偶然空蝉もお参りに来ていることを知る源氏が彼女に手紙を書きます。お互いもう会うことはなかったのですが、空蝉も源氏のことをなつかしく想っているようです。
その後夫に先立たれ空蝉は出家して尼になります。
【超訳】関屋
源氏 29歳
✈✈✈Let' go to SenmojiGenji
夫の赴任地に一緒に行っていた空蝉はまた人事異動があって常陸国(茨城県)に来ていたの。空蝉は源氏が都を追われた噂(須磨に行ったこと)を聞いていたけれど、手紙を出すわけにもいかずただ淡々と毎日を暮らしていたの。
源氏は京に戻ってまた充実した生活を送れるようになり石山寺(滋賀県大津市)にお参りに行くのね。そこで偶然常陸国から戻ってくる空蝉と逢坂の関(大津市の関所)ですれ違うの。
空蝉たちは遠慮して源氏の大行列をやり過ごそうとするんだけれど、源氏も空蝉のことを思い出して、以前ふたりのやりとりを手伝ってもらった空蝉の弟(小君、現在は
「本当ならキミに直接会って話がしたいけれど、人目が多いからそうもいかないな」
源氏の気持ちを弟から聞いた空蝉も昔のことを思い返して胸キュンしちゃったみたいね。
~ 行くと
(往来の多い逢坂の関で涙が止まらないけれど、(あなたを想っている涙だなんて)誰にもわからないわね)
To be continued ✈✈✈
🖌Genji Waka Collection
~ 行くと
空蝉が源氏を想ってつぶやいた歌
◇久しぶりの空蝉さんですね。たった一度しかデートしなかった彼女を源氏は忘れていませんでした。彼女も源氏が覚えていてくれたことが嬉しかったようです。ただ人目もあるし、彼女は人妻ですからふたりは会うことができません。
このとき源氏が立ち寄る石山寺は実在のお寺で紫式部が源氏物語を執筆した場所としても有名です。
「末摘花ちゃんのことは随分忘れちゃってたけれど、空蝉さんのことは今でも好きなんだねぇ。空蝉さんも想っているみたいで隠れ両想いなんだね」
隠れ両想いだなんてこまちちゃん上手に表現しましたね。
「いくら両想いでも人妻さんだしね、胸にしまっておく想いでいいんだよね」
それは確かにそうですね。
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16.2 ふたりの想い出
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