当時の恋愛・結婚事情において必ず考えねばならない『格式』ですが、ここは格式へのこだわりは捨て置いて女性のコイゴコロと捉えた方がすとんと腑に落ちる私です
(*´ω`*)
愛ゆえに嫉妬して、取り返しのつかないことをしてしまった六条御息所。後の芝居で生霊のお面が作られたのですけど、それが2020年の日本人にとって『般若』と言えば誰しも思い当たるあの顔のルーツと言われています。
現代まで残る執念。あなおそろしや。
作者からの返信
結婚や家族の形態が千年のあいだに様変わりしても
人を想う、愛する、憎む、そうした気持ちは変わらないということでしょうか。
げにおそろしきは生霊まで作ってしまう人の強烈な想い。
六条御息所さまだって望んでもいなかった結末を想うと、
彼女も哀しい想いをした被害者ですよね。
加害者でもありますが。
源氏物語は「愛や恋の喜び」より「愛や恋の哀しみ」が描かれますね。
しんみり。
形はどうあれ、葵の上の死の原因となった人を正室にするというのはさすがに……。
もし実行していたら、平安時代の読者から批難されたかもしれませんね。
誰も幸せになる未来が想像できませんし、これでまたよかったのかも( ̄▽ ̄;)
作者からの返信
六条御息所本人も信じたくはないけれど自分が生霊になってしまったらしいと思っていますし、源氏も目の前で葵の上が六条御息所に憑かれたのを見ていますからね。正室の話はないでしょうね。
無月さんのおっしゃるとおり、このまま正室になっても誰の幸せも見えてきませんね。
御息所さまも辛いですが、ここは源氏との関係を断ち切る決断が
「悪い展開のなかでのベターな決意」のような気がしますね。
御息所さんからしたら、元春宮妃の自分の「格が下がった」と。
身分の高い女性も身分が邪魔して素直になれなかったりなのですね。
しかし、生き霊にまでなるヤンデレヒロイン……怖すぎですね!
源氏の正妻にもしなっていたら、悪いけど恐ろしいですね💦
ここで退場しようと決意したのは余程のことで、よく思い切ってくれたと思ったら、そ、そこへ源氏が現れ……
お前ー! のこのこ現れて大丈夫!?📢(^▽^;
作者からの返信
なんかさ、御息所サン別れるとか言い出してさぁ。
たぶん拗ねちゃっただけだと思うんだけどな。
ほら葵の上のこともあったしな。
だから今日は時間をかけて話をしようと思ってきたんだけど、
え? かがみ、なに言っちゃってんの?
大丈夫もなにも俺たち付き合ってんだし問題ないだろ??
こ――んなカンジでしょうか💦
御息所さまの「もうこれ以上はムリ!」というテンションとはあきらかに違うでしょうね。
そういえば葵の上も「春宮妃になるはずだったのに」源氏と結婚させられました。御息所さまも「元春宮妃のわたくし」がなによりのプライド。
「春宮妃」って相当のステイタスなのでしょうね。
なりたくない生霊にまでなってしまった御息所さま。
葵の上に対しては加害者でしょうけれど、ある意味彼女も「源氏の奔放な恋愛遍歴」の被害者かもしれません。