神様を気取って
わたしがこの部屋に足を踏み入れたのは
今日で何回目だろうか?
それはいちいち覚えていないが
そして興味も無いが
入口の扉にはやけに物々しい飾りが施されていて
ここから先には
やけに立派な人たちが出入りしているのだろうという
あからさまな宣告
がちゃっ
扉を開けると
無数の星々が天井に散らばっていた
プラネタリウムだ
偽物の星だ
ほえー
それを間近で眺めて
わたしのピロリ菌は大喜び
ピロリロピロリロ♪
陽気な音をたてた
良かったね
心の底からそう思えるよ
警報機がぎゃんぎゃんと鳴った
ここにいるべきではない者がここにいる
ふーん
わたしの利き腕は凄まじく破壊がしたいと述べている
ふわあってあくびしながら
わたしは最新式のおやつを頬張って
そして破壊するのだろうな
今はまだそれをしていないけれど
それをすることになるだろうな
衝突は不可避
視界に広がっているあなたたちの丹精込めて作り上げた星空は
壊されてしまうかもしれないけど
仕方ないよね
気まぐれを振り回して瓦解させる
神様を気取って
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