第47話 NEWイワフネハウス
2022年11月10日【岩手県 気仙沼市 沖合】
マルス・アカデミー尖山基地で治療を続ける大月の容態が安定してきたので、イワフネや春日は再び角紅海産物部門に復帰し、火星海洋で養殖可能な海産物選定の為、気仙沼市沖に在る養殖いかだを訪問していた。
「今日は牡蠣、貝類の実際に養殖している現場を見る事で、火星沿岸養殖の可能性を探ります」
春日が言った。
「ふむふむ……養殖と言っても、カプセルでクローンを作る訳ではなく、現地の自然生態系の中で育てる訳ですね」
グレーのスーツを着たイワフネが、大月から就職祝いとして贈られた手帳にメモを取りながら春日の説明を聞く。
「そうですね。昔から養殖と言ったら私達はまず海に浮かぶ生け簀や、養殖いかだを想像しますね。室内カプセルで育てる発想は確かにありますが、普通の人間はコスト(費用)を考えますから。自然と"そこに有るものを使おう"となるのですよ」
「なるほど、ラボ(研究室)の中で人生の大半を過ごす我々には思い付きませんし、新鮮ですね」
春日の説明を聴いたイワフネは盛んに頷いて感心しながら、養殖いかだに吊るされた牡蠣を覗き込もうとしていかだの淵に足をかけたが、バランスを崩すとドボンと海中へダイブしてしまうのだった。
「……ちょっと冷たいですが、こちらからの方が観察しやすいですね」
海水をぐっしょり吸いこんで重くなったスーツに気も留めず、顔を海中に沈めて筏下の牡蠣をしげしげと観察するイワフネだった。
「ちょっ……。とりあえず、着替えないと風邪ひきますよ?」
呆れた様にため息を吐いた春日が、イワフネの腕を叩いて筏の上に戻る様に促すのだった。
♰ ♰ ♰
その頃尖山基地では、
『妹が欲しい』
唐突に美衣子が大月とひかりに言った。
「ファっ!?」
大月が絶句し、
「あらあらまあまあ。……美衣子さんったら、いくらなんでもまだ気が早いです……ねえ、あ・な・た?」
赤面したひかりが頬を赤く染めつつも、満更ではない様子で身体をくねらせながらカプセルにしなだれかかりながら大月に語りかける。
「もがっ……美衣子さん……人間はその、色々とね……時間がかかるものなんですよ?」
溶液カプセルから逃げ出す事が出来ない大月は、ブクブク泡を吐きながらお茶を濁す。
『人間は"つがい"になると10か月で子供が出来るはず?』
諦めない美衣子。
『大月とひかりの子供は10ヶ月待てば良いの?』
美衣子が素直な瞳で尋ねてくる。
45億年も地球に居るから生殖の仕組みは分かる筈なのだが、"つがい"に至る人間ならではの事情をもっと観察して欲しい所だと大月は切に思った。
「"つがい"……人類用語では『夫婦』と言うのだけど、人間の男女は夫婦になるまではもっと前の段階で心身ともに親密になって、とっても時間をかけてお互いの気持ちを確かめ合いながら築き上げる特別な関係なんだ」
大月の極めて乏しい恋愛経験と保険体育の知識では、興味しんしんの美衣子にこう説明するのがやっとだった。
『……ふーん。ひかり?大月は保守的な考えみたいね……』
美衣子はそれだけ言うと、スタスタと医療カプセルの有る部屋を出ていった。
やられた!と言う顔をする大月に対し、ひかりは大月の明確な意思を知る事が出来たので歓喜して美衣子を見送るのだった。
♰ ♰ ♰
【同 尖山基地 保守管理人工知能『タカミムスビ』メインサーバールーム】
だが、美衣子はどうしても妹が欲しかった。
大月とひかりが仲睦まじい空間に何時までも居られるほど、この進化型人工知能は無粋ではない。
では、どうするか?
大月とひかりの子供を待つにはまだ"少し"時間がかかるらしい。
美衣子は自分と同じクローン体に同胞を"容れる"事を思い付いた。
『タカミムスビ、あなたお外に出たい?』
美衣子が尖山基地を管理するメインサーバーに語りかける。
"私は主イワフネの命で此処の守りを任されています。離れることは出来ません……"
『クローンの身体で此処の中を動き回れば良いじゃない』
"脆弱なクローン体で務めを果たす事が出来るのでしょうか?機械の中でしか活動していないのでやり方が分かりません……"
『大丈夫。私が教えてあげる。だから、あなた私の妹になりなさい』
"……?イモウト、ですか?……それはどの様な概念で、生物的関係としては―――"
『細かいことは、実地に覚えた方が早い。貴女は今日から「鷹見結」よ』
『タカミムスビのシステムコアをクローンNo.2へ転送』
'’……えっ!?あ、あの、ちょっと―――"
しばらくすると、尖山基地最深部の美衣子が誕生した親カプセルから、2体目のクローンが現れた。
そのマルス人幼女のクローンは、足がぷるぷる震えて小鹿のようになっていた。
『結、何しているの?早く上に上がってきなさいな』
感動の対面を経験したい美衣子が急かす。
「あのぅ……上手く歩けなくて」
『さすが私の妹、早速甘え方を覚えているのね。恐ろしい子。分かった、こちらへ転送するわ』
美衣子の元にようやく、どこか儚げな雰囲気を持つクローンの鱗少女が現れた。
『よく来たわね結。これから私が知る限りで第三惑星人類についてデータを貴女にも教えてあげる』
よたよたと近づいて来る結を抱き締めた美衣子が、結の頭にデータ直送用コードが繋がれたヘルメットを被せた。
『スイッチ、オン』
"あばばばば"
何故か紫電に包まれて全身を痙攣させる結。
『あら?ごめんなさい。……どうも第三惑星人類の電気とやらは扱いが難しいわね』
立山市から接続されている|北部電力の電源ケーブルを確認する美衣子。
「それよりも……早く電気を止めて……ください……」
プルプル震えながら懇願する結だった。
1時間後、大月の治療室に美衣子が訪れて『妹が出来た』と"鷹見結"の手を引いて入ってくると二人はしばらく唖然とするのだった。
「鷹見結です。美衣子姉さまの妹です。……イワシパイが食べたいです」
プルプルと足を震えさせながら蚊の鳴くような声で言い切ると、パタリと倒れる結。
ひかりは慌ててイワフネとゼイエスに連絡をとると、即席厨房に駆け込んでカボチャポタージュを作り始めるのだった。
鷹見結がひかりのポタージュスープで数日間、栄養補給を受けている間、美衣子はタカミムスビが持つ基地施設保守点検人工知能プログラムを根本から書き換え、親カプセルが持つバックアップ機能を付加させて美衣子と同じ日本列島生態環境保護育成プログラムを統括する超人工知能へとバージョンアップさせた。
数日後、起き上げれるまでに回復した鷹見結は、姉の美衣子にくっ付いて尖山基地の中を日々動き回り、治療室内の大月やひかり、治療にあたる岬やお見舞いで訪問する春日や東山達と話をしたり、尖山基地周辺の山を散策して膨大な分野に及ぶ情報を収集し、蓄積した。
もともとマルス人基地の保守点検管理機能がメインであった「名残り」から、地球人類の家事や整理整頓に強い興味を持った結は、大月の治療・治癒システムを日々更新しながらひかりから各種マルス料理を学び、見舞いに訪れた春日が持参する地球海産物、岬教授が持ち込んだ火星生物サンプルの分析等、新鮮な情報の収拾に喜びを見出だすのだった。
♰ ♰ ♰
「おいモウゼ、またエネルギー供給システムがダウンしているぞ!」
格納庫でシャトルを整備中のユダから管制室のモウゼに苦情が入る。
「すまんユダ、システムが食事後の昼寝を体験しているらしい」
モウゼが肩を竦めた。
「……またか」
ユダが溜め息をつく。
「……昨日は温泉体験と言って基地内の水が全部熱湯になったばかりじゃないか」
「ああ、このままでは基地機能が維持出来ないな。イワフネ隊長に改善の具申をしないと」
モウゼが言った。
「万能型人工知能にグレードアップしたとはいえ、身体は1つだからなあ……」
ユダがぼやいた途端、基地内の全電源が落ちた。
慌てたモウゼが大月の治療室に安全確認しに駆け付けると、美衣子と共に鷹見結がイワフネハウスの『宴会』に参加したとひかりから伝えられた。
システムたる鷹見結が基地から遠く離れた為に、基地機能の大半が麻痺したようだった。
真っ暗な基地の中で途方に暮れるモウゼとユダであった。
モウゼとユダ達マルス尖山基地隊員の悲鳴にも似た嘆願がイワフネに寄せられると、シドニア地区に滞在するアマトハ、ゼイエスをイワフネが呼び寄せてひかり、春日、岬、東山が大月の治療カプセルを囲んで対策会議を開いた。
話し合いの末、大月の自宅であるサンライズアパートに隣接する「イワフネハウス」とその周辺を再開発し、大月"達"とイワフネ達尖山基地のマルス人隊員宿舎を兼ねた基地機能を持つ建物を新築する事となった。
尚、大月は対策会議の途中でひかりのポタージュに買収された美衣子が注入した治療薬に含まれる睡眠薬で気持ちよく寝てしまい、話し合いの結論を知らされていない。
大月の自宅であるアパート「サンライズ」の土地建物は日本政府が買い取り、入居者には充分な補償を行った上で取り壊された。
そして、隣接するイワフネハウスを拡大再建築する形でNEWイワフネハウスが角紅デベロップメントの総力と、美衣子の持つマルス・アカデミー技術をねじ込ませて誕生した。
♰ ♰ ♰
2022年11月23日【富山県立山市 尖山マルス基地】
『……大月はだいぶ良くなった。もうカプセルから出ても大丈夫』
美衣子が太鼓判を押したので岬教授と自衛隊中央病院の医官が大月を診察、皮膚再生が完了した事を確認した。
「大月さん大変お疲れ様でした。後は2週間程再生した皮膚を慣らせる為に自宅でリハビリに移りましょう……」
やり切った顔をする岬が告げる。
あ・な・た、今日は『新しい我が家で快気祝い』ですねっ♪」
満面の笑みでひかりが宣言する。
「それでは、イワフネハウスに帰りましょう!」
何故か岬まで楽しそうに同行を宣言した。
『なに?大月とひかりが帰るの?私達も行くわ』
美衣子と鷹見結も同行する為に声をあげる。
「他のメンバーも先に行っているので我々も向かいましょう」
イワフネが言った。
「ええっ!?そんなに沢山イワフネハウスに入れたっけ!?」
リニューアルオープンしたイワフネハウスの事を知らない大月は大いに疑問に思ったが、取り合えず帰る事にした。
大月は背中によじ登ってきた美衣子にせがまれるまま、彼女を肩車した。
「そう、これよ。大月は察しが良くて助かる。ひかりが婿にしたがるのも分かるかも……」
満足そうに身体を揺らしながら怪しいげな事を言う美衣子。
そんな美衣子を羨ましそうに眺める結を見たひかりが結を肩車すると、美衣子と結は顔を見合わせて笑った。
アダムスキー型連絡艇は全員が乗り込むとフワリと浮上して、遥か上空を飛行する航空自衛隊警護のもと、イワフネの操縦で一路横浜市神奈川区へ向かうのだった。
その日、空を飛ぶ不思議な飛行物体を目撃した多くの国民が防衛省や気象庁に通報したが、直後にマルスアカデミー飛行艇の試験飛行が関東甲信越地方で行われたとマスコミが一斉に報道したことでそれ以上の騒動になる事は回避された。
30分後、シャトルから降りた大月が目にしたのは見たこともない白亜の御殿だった。
「あれれ?イワフネさん、着陸場所間違えた?サンライズアパートはどこ?」
きょきょろと周囲を見回して戸惑う大月。
「じゃじゃーんっ!アパートもお部屋もお引っ越ししてみましたっ!」
気合を入れたひかりが元気よく宣言する。
「それではあ・な・た新しい我が家のご紹介ですよーっ!」
大月の手を引いて玄関へ向かうひかりだった。
―――以下、ひかりのナレーション(某番組のビフォーアフター調でお伝えします)
さあ、それでは生まれ変わった『NEW イワフネハウス』を見てみましょう♪
まず正面玄関は、大月家専用(表札もあるよ)と宿舎を利用される皆さん用に分かれています。
広くて明るいエントランスを抜けるとまずは1階『私達‘‘夫婦‘‘』のお部屋ですぅ~。
なんと言う事でしょう!
独身男性部屋が醸し出す独特の雰囲気はどこへやら、新婚夫婦マイホームをイメージしたお部屋に大変身!二人が寝るには充分な広さのダブルベッドを備えた寝室と、お仕事部屋である書斎、家族団欒を楽しむリビングダイニングキッチン、可愛い美衣子ちゃんと結ちゃんの子供部屋も併せて4LDKの居住スペースです。
リビングダイニングキッチンにある特設扉を通ると、大月さん家のお隣はイワフネハウスに住む事となった愉快な面々が集う食堂&宴会スペースを兼ねたダイニングルームですっ!
落ち着いた雰囲気のダイニングルームは皆さんの胃袋を満たし、ストレスを発散させてくれるでしょう。
キッチンには非番の宮内庁料理人の方々がマルス料理の研究も兼ねてお忍びで常駐される様です。
2階へは飛行挺が収まる広さのエレベーターで昇るか、マルスの皆さんがすれ違える幅を持つゆったりとした階段で上がります。
2階はイワフネハウスに入居するマルス人の皆様と岬教授、春日、東山の個室が並びます。
それぞれにユニットバス、簡単なキッチンがありますよぅ♪
3階はマルスアカデミーの大使館とゲストハウスになります。
主にアマトハさんとゼイエスさんが日々、研究の傍ら極東各国とホットラインで通信したり、日本の首相官邸と会議が出来る様会議室も備えられています。
屋上は広々とした芝生に覆われて日光浴に最適!エレベーターはそのまま屋上まで通じているので連絡艇が離着陸可能なスペースになります。
そして、今度は地下スペースへご案内しましょう♪
地下1階は皆さんが1日の疲れを癒す大浴場です!
富山県は立山市からテレポーテーション技術を応用して引いた源泉掛け流しの豪華温泉が皆さんを待っています。
勿論、温泉利用料は世帯主大月さんの口座から自動引き落としですよ?
しっかりと稼いでくださいね、あなたっ♪
1度に15人は入れる温泉は勿論男女別ですよ?
混浴ご希望の方は、美衣子さんがスペシャル混浴露天風呂へ転送してくれます。
ただし、転送先はアットランダムで現地解散みたいです。
1度試した東山が翌朝、浴衣1枚で凍えながら青森県の恐山温泉から新幹線で帰ってきましたぁ!
それ以来、誰も混浴なんて言いませんが何か?
地下2階はマルス基地格納庫になります。
日本国内や列島各国を結ぶ連絡艇アダムスキー号やマイヤー号等連絡艇が常時待機しています。
勿論、自家用車スペースもありますよ。地下道を通って国道1号線に接続しています。
地下3階は美衣子ちゃんの研究室、結ちゃんの研究室、岬教授と琴乃羽さんの研究室になります。
結ちゃんの研究室では夜な夜なひかりさん主催の怪しい料理教室が開催されていますが、男性は入れませんからね?
ひかりさん曰く、『女の城』なのだそうです♪
地下4階は火星原初海洋を模したプールになります。
ここは岬教授と春日さんが養殖の研究を行っています。
品種改良された火星海老や火星ホタテ貝がやがてここから広まっていく事でしょう!
角紅デベロップメントがマルス土木技術を応用して造り上げた白亜の御殿は、此処に住まう皆さんに笑顔と安らぎをもたらしてくれる事でしょう♪
「……で、この建物の名前は?」
何故か諦念の表情で大月が訊く。
「もちろん『愛の巣&イワフネハウス』よ!」
ひかりが自信を持って言い切った。
「……分かった。せめて、『愛の巣』は取り除いて普通にイワフネハウスにして……」
頭を抱えた大月が訂正を主張する。
「何でですか!むーっ!」
むくれるひかりに大月が、
「うう……愛の巣はこれから築くものだよね?ひかり?」
恥ずかしさを堪えながら大月が説く。
ひかりは照れて大月の腕にしがみ付くと、
「私達のお部屋ではちゃんと優しくしてくださいねっ♪」
小さく大月にだけ聴こえるように言った。
「もちろん」
大月は優しくひかりの手を取ると新しい"マイホーム"の寝室へと向かった。
「祝、つがい誕生……」
「私達、お邪魔虫?」
二人の後ろ姿を見ながら祝福しつつも、ちょっぴり寂しい複雑な気持ちになる美衣子と結だった。
イワフネや岬教授、春日達はそんな二人を連れて1階のダイニングルームで主役の居ない「快気祝い」を楽しく開催するのだった。
アマトハとゼイエス、遅れて仁志野やお忍びで澁澤総理に岩崎官房長官までもが乱入したのは予想外だったが、イワフネ達愉快な面々の引っ越し&大月の快気祝いは賑やかに行われたのだった。
♰ ♰ ♰
2022年11月24日【東京都千代田区永田町 首相官邸】
大月満の引越&快気祝いが盛大に行われた翌日、美衣子と結は大月とひかり立ち合いの下、首相官邸で秘かに澁澤総理大臣と面会した。
「今まで日本列島を護ってくれてありがとうございます。日本国民を代表してお礼申し上げます」
澁澤総理と岩崎官房長官が座ったままだが頭を下げて感謝した。
『……私の役割はこの列島全ての生命が無事育ち、幸せになること。今はちょっと他の土地の人が居るようだけど?』
美衣子が外国人の処遇について質問する。
「我が国に危害を加えない限りは日本人と同じ扱いにしています」
澁澤が答えた。
「わかった。……でも、日本人の大部分が恐怖を感じた対象は私が"外の世界に跳ばしてしまう"から、そこは覚えておいて」
美衣子は澁澤と岩崎に釘を刺す。
「……充分肝に命じましょう」
神妙な顔で澁澤が言った。
美衣子と結の超越的な存在感が室内の全員を圧倒していた。
同席していた大月、ひかり、東山は『生き神に近い存在』である二人への認識を新たにするのだった。
――――――
ここまで読んで頂き、ありがとうございましたm(__)m
【このお話の主な登場人物】
・大月 満 = 総合商社角紅社員。
・西野 ひかり= 総合商社角紅社員。社長の孫娘。
・ミーコ=自律進化型人工知能。思念体、クローン体自由に入れ替わる事が出来る。
・タカミムスビ=マルス人尖山基地管理修繕人工知能。
・東山 龍太郎=20代後半。西野の大学同期。首相補佐官。
・春日 洋一= 20代前半。総合商社角紅若手社員。魚捌きは上手い。
・岬 渚沙=東南海大学海洋学部教授。
・澁澤 太郎=内閣総理大臣。
・岩崎 正宗=内閣官房長官。温和。
・イワフネ=マルス人。月(観測ラボ『ルンナ』)が彗星により損傷した時、自動的に地球へ降下した。
・モウゼ=マルス人。調査研究ラボ『ルンナ』生存者。
・ユダ=マルス人。調査研究ラボ『ルンナ』生存者。
・ゼイエス=マルス人。好奇心の塊で新技術には興味津々。
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