ちょっとスキルを取ってくる。


 図書館からギルドに戻った俺は、受付嬢に魔導書が売られている場所を聞いた。


 「スキルを習得するために魔導書が欲しいんだが、どこに売ってるかわからない

  んだ。どこに売ってるか分かっていたら教えていただきたいが・・・・・・」 

 

  何度も聞くのが申し訳なく、かつ恥ずかしいと思った俺は頬書きながら言った。


 「スキルを習得するために魔導書が欲しいと・・・・・・一応基本のスキルは

  モンスターとかを倒すと入手できたりするんですが、ご存じないですか?」 

  

 とちょっと困り顔で言った。ここのギルドの受付嬢は皆親身になって考えてくれるし、嫌な顔せず要望に答えてくれる。もう優しすぎる。まるでメイドカフェ。


 「そうなのか?じゃあ今確認してみる。」


 そう言いながら俺は、ギルド登録カードを見て、取得可能スキルを調べる。

取得可能欄には、三つスキルがあった。


【ファイヤーブレス】

 取得ポイント2

炎を出す。範囲攻撃。たまに相手がやけどを負い持続ダメージを当てることができる

【マッスルパワー】

 取得ポイント3

筋力、や走力など、全体の能力が一時的に上昇する。

【フラッシュ】

取得ポイント1

強い光を出し相手を麻痺させる。


と書かれていた。受付嬢に確認するために登録カードを見せた。


「お、ありましたね。これが今取得できるスキルです。ちなみにその取得スキル一覧の下に、今持っているポイントが書かれています。宮田マサムネさんは今取得ポイントが10あるので全部取得できますよ~」


と言ってくれた。


そう言われた俺は、3つのスキルを習得した。


「ちなみに宮田さんの言っていた魔導書を売っている場所は確かにありますが、上級者向けのが殆どで、取得ポイントも20以上なので、最初は敵を倒して手にれるスキルで事足りるので、それで大丈夫なんですよ。」


と言われた。まぁこれでスキルを習得出来た。後は洞窟にいるポイズンウルフを倒すだけ。頑張ろう。


「細かく教えてくれてありがとう。助かる。」


と言うと、


「いえいえ~全然大丈夫ですよ!頑張ってくださいね~!」


と、笑顔で言ってくれた。ここのギルドの受付嬢は優しいし、顔も中々レベルが高い。もうほぼアイドル。チェキ撮りたい・・・・・・。おっと、そんな事より早く洞窟へ行かなければ。


ギルドを後にした俺は、覚悟を決めて洞窟へと歩き始めた。

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