町探索の続き行ってくる。
「剣も手に入れたし、薬草も手に入れたし、後は・・・・・・。」
「そうだ、あの洞窟の情報探しに図書館行くか。」
また前のように独り言をつぶやきながら俺は、図書館の場所を知るために、ギルドへと足を運び始めた。
「図書館はあるか?ちょっと洞窟の情報などを知りたいんだが・・・・・・。」
そうギルドの受付嬢に聞くと、
「図書館ですか?図書館でしたら、この町の中心にある噴水から北にまっすぐ進んでいくと、大きな図書館がありますよ。」
と、笑顔で答えてくれた。優しいなぁ。日本のコンビニ店員も見習って欲しいところだ。礼を言ってギルドを背に、俺は町の中心の噴水へと向かった。
「ここが町の中心の噴水か。ならここから北に向かってまっすぐ進んでいけばいいんだな?」
またまた独り言を言って俺は、噴水を少し見て、噴水から北へと進みだした。
「でっかい建物って聞いたけど、こんなにでけぇのか!?」
思わずそう言ってしまうほど、この図書館はデカかった。この図書館は正門から見た日本の国会議事堂に似ていた。あまりの大きさにきょどってしまうが、あの洞窟の情報を得るために、覚悟を決めて、恐る恐る中へと入った。
「広いなぁ・・・これどうやって探すか・・・」
とにかく広い。広すぎてどこに何があるのか探すだけで一日かかりそうなぐらいの広さだった。しばらく歩いてあの洞窟の情報を探そうとしていると、カウンターのような場所についた。丸眼鏡をかけていた、ここの管理人らしき人がいたため
話しかけてみる。
「ここからすぐ近くの洞窟の情報を知りたいんだが、洞窟関連の情報はあるか?」
と聞くと、
「この町の近くの洞窟の情報が載っている本をお探しなのですね、洞窟関連は235番通路にございます。」
と、ここの管理人も優しく答えてくれた。ここの町は心が和むなぁ・・・。
管理人らしき人に礼を言い235番通路に足を運び始めた。
10分ぐらい歩いたが、まだ着かない。ちょっときついな・・・だが、あと235番通路まであと20ぐらいなので、何とか頑張って歩く。
「はぁ・・・・疲れた・・・広いってレベルじゃねぇぞこれ・・・」
やっと着いた俺は、額に汗をかいていた。しかしここから、お目当ての本を探さなければいけない。そう考えたら一瞬めまいがした。
「えーっと…近くの洞窟の本は・・・あった!!」
意外と早く見つかった。分厚い本に『町の近くの洞窟情報まとめ』と書かれていた本を見つけた。本をすぐ近くにある席に持っていき、座り、本をパラパラとめくりだす。忠実に再現された洞窟の入り口の絵が各ダンジョンに書いてあったので見つけることは容易いことだった。
「なるほど・・・あの扉の先はやっぱりボスで、ボスはポイズンウルフ・・・毒属性と闇属性を持った狼ってところか?」
独り言を小さくつぶやきながら、脳内に確かな情報を蓄積していく。
「ん・・・?光魔法などに弱い・・・?」
魔法と聞いた俺はテンションが少し上がる。
「なら魔導書を買いに行って、練習してスキルを習得しなきゃな・・・」
そう呟きながら本を閉じ、本をもとの場所に戻した俺はまたギルドに魔導書を売っている場所を聞くために、図書館を後にした。
「スキル、楽しみだなぁ・・・。」
そう一人で呟いた俺は鼻歌交じりでギルドへと向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます