ちょっと町を探索してくる。

「あそこの洞窟、何があるんだろうか・・・・・・」


そう呟いていた俺は、町を歩いていた。俺は、前回洞窟の中で見つけた扉の謎を調べるため、また、扉の先にいるのがボスだった時のために、装備の一新と、薬草などの買い溜めをするためにきた。


「前行った武器屋行くかぁ・・・・・・」

また独り言を言って俺は、前にいた武器屋の方へと足を運び始めた。



「らっしゃい。おぉ、久しぶりじゃねぇか!元気にしてたか?」


店に入った途端、武器屋のおっちゃんが、俺の顔を見て、驚いたような顔をして、気さくに話しかけてきた。


「今日は何を買いに来たんだ?」

そう話しかけられたので、俺は近況を報告する。


「なるほど、ゴブリンを倒して、力をつけたから、ダンジョンに行ったと。んで、ダンジョンを攻略していくと、大きい扉の前についた。とすると、倒すために、防具や剣を一新しようとしたんだな?」


流石武器屋のおっちゃんだ、何度も俺のような冒険者を相手にしてきたんだなぁ・・・・・・と思いながら頷く。


「じゃあいくつか質問していか?」


俺が頷いてすぐに、武器屋のおっちゃんは、すぐに言葉を返してきた。

特に質問されても困ることはないので、おれは頷いた。


「ありがとな。じゃあ、お前の剣についての質問だ。今お前が使っている剣、重いか?もしくは軽いか?」


そう質問された。それに対し俺は、

「重いとはまず感じなくなったな。すごい軽いか?と言われたらすごく軽いとは言えないが、軽いぐらいだな。」

と回答した。


「なるほど、なら良かった。それで重いって言っていたら、俺はお前に勇者をやめるように言ってたぞ」

ガッハッハと笑いながら、武器屋のおっちゃんはカウンターから出て、俺にそこに腰でも掛けてろと言い、どっかに行ってしまった。とりあえず俺は、言われた通りに、

丸太の椅子に腰を掛けた。


5分ぐらいたっただろうか。おっちゃんが剣を片手に、戻ってきた。


「待たせたな。これなんてどうだ?」

と言い、俺に剣を渡そうとしてきた。

受け取った俺は、構えたり、刃こぼれがないかなどを確認した。


「その武器は中級者向けで、中に芯が入ってて、切れ味もお前が使ってる剣よりも、2倍程切れ味がよくなっているぞ、そしてさっきも言った通り、芯が入っているから切り心地もよくなっている。だが、お前が今使っている剣よりも少し重くなっている。だが、軽いと言ったお前なら十分扱えるぞ。」


と、武器の詳細を教えてくれた。確かにいつも俺が使っている剣よりも少し重い。

しかし、全然許容範囲内の重さだ。決めた。これにしよう。


「これにしよう。この剣はいくらだ?」


と言うとおっちゃんは口角を上げて、


「4000チぺだ。中々親切な値段だろ?」


と、鼻を高くしながら言った。確かにこれは安い。俺はすぐにバッグからチぺがはいった袋を出し、4000チぺを払う。


「まいど!そうだ、またここの店で剣を買ってくれたから、また薬草と砥石、オマケしてやるよ。」


いや、優しすぎないか?こんなんでここのお店儲かってるのか?

そう思いながら、剣とオマケしてもらった薬草と砥石を受け取り、

薬草と砥石はバッグにしまった。


よし、いい買い物をした。ところで、ちょっと腹が減ってきたな・・・・・・。ちょっと居酒屋でもいくか。

そう思った俺は、居酒屋へと、足を運び始めた。



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