赤い鎖
厭だ厭だと言いつつも
また明日同じ朝が来る
いっそ近所のあの公園の
遊具で首を吊ってやろうか
悲しいことは無くならないし
苦しみだって消えやしない
それなら罪を重ねないように
神様僕を殺してください
あの子の目玉が落ちてくる
赤く染まった綺麗な涙
首にかかった細い鎖が
僕ら救う唯一の希望だ
口元汚したニヒリズム
夕焼け写す綺麗なガラス
首にかかった手のひらだけが
僕らが信じる未来
今か今かと待っていた
また明日同じ夜に泣く
二丁目の角のコンビニ店員
遊具で首を吊っていた
あんなに素敵な笑顔の人が
自分の生を諦める世界
それなら罪を重ねる僕に
生きてる価値はあるのでしょうか
あの子の死体が落ちていく
夜を纏った高貴な四肢が
首にかかった銀の鎖で
やっと今まで繋いでたのに
足首怪我して歩けない
宵闇照らして意味などあるか
赤のランプが君を連れていく
僕もどうか連れて行って
ざわめく街の小さな酒場
懲りずに僕はギターを鳴らす
もうあの角に君がいないのに
これから僕は何を歌うの
だけど歌うよ
君の好きな声で
もっと歌うよ
君の好きな僕でいるために
あの子の笑顔が咲いている
あの日歩いた僕らの街に
首にかかった赤の鎖が
僕を救う唯一の希望だ
だから歌うよ
僕が僕でいるために
もっと歌うよ
君の好きな僕でいるために
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