繁茂

西暦602年11月21日


 「ううむ、どうしたものか。」

 天皇の補佐を始めて早10年。私は今、今までで一番大きな問題にぶつかっている。

 「『役人が無能ばかりだから急いで改革しろ』とか言われても、反発する人もいるだろうし、そもそもどうやって見分ければいいかも分かんないし・・・ああもう、どうすりゃいいんだよ!」

 ここで私は弟子をちらっと見る。こういう時に何かいいアイデアを出すのはいつに時代も弟子の役目だ。

 お!

 弟子もそれを察したのか、口を開く。


 「まあまあ、ひとまず落ち着きましょう。あの方も、考えなしに無茶なことをおっしゃったりなどしませんよ。」

 「まあそれもそうだな。」

 「あ、そういえば”すてーたす”ってあるじゃないですか。それを基準にすればいいんじゃないんですか。」

 「じゃあ一つ聞くが、お前は私のすてーたすが見えるのか。」

 「え、それは、まあ、見えない、ですけど・・・」

 「つまりはそういうことだ。仮に面接で『すてーたすを教えてください。』と尋ねて正直に答えるものがいると思うか?今の役人どもは腐ってる。だからこそ、確実な選別の根拠が欲しいんだ。」

 

 はあ、弟子でもわからないものは分からないのか。この際、仕方ないから口頭で確認する方法を・・・

 「あっ!思い出しました!」

 「おおっ!何をだ?」

 「この近くの山に住んでいる、まじょ?を名乗るお年寄りの事ですよ。なんでも、水晶玉で他人のすてーたすがわかるとか。」

 !?それは凄いな。私がどうしてもできなかったことをなんとか玉でやってのけるとは。これは行ってみる価値はありそうだ。

 「なるほど。では、その者のところに3日後に向かうとしよう。それまでに準備をしておきなさい。今日は解散でいいぞ。」

 「はい!」


 ・・・うーむ。それにしても他人のすてーたすが見えるとは興味深い。もしそれが真実ならば、私のこのすてーたすの謎も・・・

 

 ××××

攻撃力:73 防御力:101

素早さ:418 知力:0999¥A^尾*ℚ‘かbうぃあl

運:130

特技:統率・隠密行動・暗殺・弁論

性格:貪欲

職業:摂政

 職業能力値

統率力:231 判断力:198

思考力:362 無音行動:419

演技力:162 誘導力:862

成長段階:半熟

 

  

 

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