第2話 『ダブルピース✌😃✌殺人事件』

「ねぇ、ショパァ~ーン……👄✨💕

 お願いィ~~ー……!!」

 リオは白昼堂々と、往来で美少年の頬に『チュッチュッ…✨👄✨💕』とキスをした。



 ついでに僕もキスをして貰いたい。

 道行く人たちも足を止め唖然としていた。




「……😳💦」恥ずかしそうに、ショパンは頬を紅く染め直立不動だ。



 ただでさえ極度の恥ずかしがり屋なのに、皆の前でネコ可愛がりされて、可哀想なほどおびえていた。



「ねえェ……、お願い。

 ちょっと、一緒に来て頂戴……👄✨💕

 あなたの推理力ちからが必要なの!!」

 まるで、アイスクリームのジャイ○ント・コーンを味わうようにペロペロとショパンの頬を舐めた。



「うゥ……😳💦」ショパンは赤面し小さく呻いた。身体は生まれたての仔鹿みたいにプルプルと震えていた。



「リオさん!! また事件なンですか……」

 あきれて僕は聞き返した。



 このままリオを放っておくとショパンは、パンツを脱がされ淫行エロい事をされそうだ。



「ええ……、ご存知かしらァ?? 

 『ダブルピース✌😃✌殺人事件』よ」

 彼女は戯けるように、両手でピースを作り微笑んだ。



「えェ……、ダブルピース!!」

 僕は眉をひそめた。もちろん知っている。



 事件が発生した先週からワイドショーでは『この事件』で持ちきりだ。 







 ※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆





 被害者の鬼頭きとう ゴーが殺害され、おかで死んだカニのように『ダブルピース』をして発見された事件の事だ。

 


 報道によると、鬼頭きとうはいわゆる半グレで殺人以外、何でもやるような極悪非道な人間だと伝えていた。


 殺してやりたいと思っているヤツは、それこそ両手の指ではきかない。

 優に二、三十人はいると言う話しだ。

 


 やがて警察の懸命な捜査によって、四人の容疑者に絞られた。








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