第3話 目指せも何も、転生したら既に大聖宮でしたが全裸です。

 えー、タイトル通りです。

 到着してます。異世界。


 異世界転生時になんか不具合があったのかしらんが、某シュワちゃん演じる某サイボーグ役の某登場シーンのように全裸です。腰紐に布袋がぶら下げられて、じゃらじゃらいってる。おそらくこの世界の通貨が入っているはずだ。これが「多め」に自称女神が容易した金子きんすだろう。


 このままサムズアップして魔法陣に沈んで元の世界に帰れたら最高なんだが。


 件の聖剣の間?

 とやらには巫女だか女官だかがずらりとならんでおり、きゃー! とか喚いている。いや、喚きたいのはこっちだ。まずは服を、せめて布をくれ。


「全裸降臨とはまさしく伝承通りです、勇者よ」


 唯一近づいてきた、位階の高そうな、歳の割には随分と露出度高めの巫女さんらしい人がそんなことを言う。大丈夫かそのどうかしてる伝承。あとその恰好。


「さあ、選ばれし者のみが抜くことを許された聖剣を抜くのです、勇者よ」

「いや、その前に俺のエクスカリバーが抜き身のままなんで服ください。服」

「きゃー! なんで勃ててるんですか!」

「自然現象だからしょうがねえだろ! いいから服寄越せ服!」


 以下次回! 服もらえるかな! どうかな!

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