第6話温泉

14人人の人間が、発狂して自殺行為をした


端的に言うとそれだけなんだけどね


ーーでもって、を見てしまったものからすると


祟りと言いたくなるのもわかる


うつろな視線でこちらを向いている、病室のなかで、包帯をつけながら


悪趣味なことに「うわあああああ」という、直後の叫び声も

ネットの中に乗せられている


この本は、それから作られているーー人の残忍な好奇心から


それはもう「悪意」とよんでいいだろう


ーー数えて14人の犠牲者を出した、、、、、その事件は


今やオカルトとして、この街に来る人もいる

いや、中にはあの洞窟の中に入る人だっている「臨界」に入る人もいる


一般人が、残骸どもに出会ったのならどうなるのか、考えたくはないが

ーーーーーーーー死

それしかないだろう、たとえ生き残っても恐怖にさいなまれることは確実で

だから

相棒が、じいさんから携帯をとり、電話をかける

「すいません、夜分に恐れ入りますーーはい、はい」


離しているのは、さっきの人たちだろう

一般人を、あの洞窟に近づけさせないためにこの街の駐在さんや、警察とともに

協力している、、、立ち入り禁止のロープだってあるし、毎日変わりばんこに

警察官だって立っている

「はい、あのひとたちがくるかもしれません、はい、それではよろしくお願いします。」


結局、ふろはみんなで温泉に行くことで解決した、ここならご飯も食べられるしね


「相棒、みんな見てるぞ」

「うん、知ってる」

それはそうだろうーーーあれがない、その上に12歳くらいの人間が男風呂にはいってきたら、そりゃおどろく

「あんた、何してんの」

おばちゃんに、見つかりーー女風呂に連れていかれる相棒

ちなみにだが、この温泉は日替わりで男と女風呂がかわる

あっちの湯船のほうが好きな俺としてはうらやましい限りだ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ねぇお嬢さん、どこかで会った」

「--いえ、あったことはなかったと思います」

「へんね、どこかで会ったことある気がするのだけど」

西洋風の女の人にそう言われ返答に困る

「あ、あの向島さんですよね、、、あの有名な会社の」


「--ええ、でも、

私は確かに、向島で働いている、元代理母、現メイドよ

ーー3か月前まで、東京むこうに住んでたわ、なのになぜ知ってるの

私、メディアに出たこともないのだけど」


向き合う視線


「ああ、お母さんーー」

ひとりがこける

「危ない」

腕を引っ張り立たせる「大丈夫」

「う、うんこれもまたサイコロの出た目だね」

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