第3話捕食


内角という女は、四十に見える年齢の女である、だが、--残骸を食らい続け


共食いを続け成長した、彼女は残骸の中でもひときわ大きく


この街の、臨界清掃人を食らい続けた


目の前に、コーヒー色に、白い髪に、白衣を付けた女がいる

否、正確にはそれは男でも女でもない、無性であるのだが


ーー彼女は思い出す、彼女本体ではなく、末端の分身体は思い出す


それでも、幾多の清掃人を食らえる彼女は


ーー目の前の相手が「天敵」だと決して許すことのできない「悪魔」だと


ーーそんなだから、息子に、、、、、、、されたんだよ

「黙れ、黙れ、だまれぇええええ」

だが、匂うーーかなづるのいい匂いがする、おいしそうなにおいがする

とりあえず、体に魂が戻ってきたーコーヒー色は

「塩町、それと冷静クールさん、あれは任せてくれねえかな」

「わかった」

そういってクールに「撤退」と叫ぶ、膝蹴りをもらう

もらったのは相棒である

「ひどくねえ」


「、、、なんで、撤退するの」

「お、落ち着けよ、まぁ、まぁそういうときもあるってってー相棒」


股間に、けりを入れられるーー股間にけりをいれられてたってられるのは

ないからか

ちなみに、心の性別もないので悲しくもなんともないが、、、、

「かなづるじゃあ」「逃げろクール、塩町」

「いこう、くーるさん」


クールを抱えて洞窟の外に出る、一歩出ればそこは日常の世界戻ってきたのである


「離して」

「あ、ごめんでも、あいつはマジでーー相棒以外止めることはできねぇそういうバケモンなんだよ」


「--人の力なんかいらない、私は私自身の力で立つ」


そういって歩き去る

「今日は、興ざめした次こそかつ」

「わかってないな、あいつはーー本当に相棒しか」


そういって洞窟から離れる、今日は相棒の好きなお菓子でも買ってやろうというわけである

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る