俺の初デート

実は言うと、俺はアニメオタクなのである。アニオタでドルオタ。それが俺・野村聡太である。




5月、季節はゴールデンウィーク真っ只中。俺はこの連休中を利用し、イベントに行ったり買い物をしたりして、オタクライフを満喫するつもり・・・にしたいのだが・・・




「あ、偶然だね。聡太」




相沢優香が、勝手についてきやがった。何が偶然だ。ストーカーじゃねぇか。




ところで、この日の相沢の服装だが、白のワンピースに、ピンクのカーディガンを羽織り、相沢の長身と茶髪、そしてほのかに香る香水の匂いとよくマッチしている。




「お前どこからついて来た!」


「え?・・・今、さっき・・・」




相沢、目が泳いでいるぞ。しかし、「聡太こそ何1人で遊んでいるの?」と言われたので、俺は「んなもん勝手だろ」と相沢の話を無視してアニメショップに向かった。あいつ、オタク軽蔑してそうで怖いんだよなぁ・・・




ところが、相沢は俺の後を追ってくる。結局俺は観念し、相沢とデートをすることになった。




・・・早く俺から離れろ。

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