わからないや、

冬休みも終わって学校も始まるというのに全くもって気が引き締まらない。

クリスマスの日、妹が死んだ原因アレルギーによるアナフィラキシーショックだったけど、そのアレルギー反応をおこした物は卵焼きだったらしい。

妹は体が弱く、卵アレルギーだったから毎日朝ご飯は私は卵だったけど妹はパンだったし。

家の中には遺書らしきものなんて見つからなかった。

代わりに置いてあったのは、私たちの家族写真だった。

怖い意味深すぎる。

だって私たちの両親は1年半前に事故で亡くなったのに写真を送ってことはもうすぐあなたたちの方に行きますよって意味で置いたの??

もう怖い家に帰りたくない。

妹はもしかしたら私の浮気に気づいていたのかもしれない。でもあなただって悪い。


ー妹が憎い理由ー


生まれた時から私は姉で、体の弱い妹の面倒を見るのが私の役目だった。

アレルギーなどで食べれなかった妹を可哀想に思って卵を一口だけ食べさせてあげたら、じんましんになってわたしが物凄く怒られたことを未だに覚えてる。

そんな事で私は妹を憎いとは全く思わないむしろ私が悪い。

始まりは小学5年生の夏、私たちは物心ついた時から髪型はいつも違っていたのに妹が急に

「お姉ちゃんと同じショートカットにしたい!」

と言い出して

同じボブになって、学校を一緒に登校してたら急に男子から

「おい、お前妹とは全く顔違うよな笑

双子のくせに。」

「お前妹だけ可愛いよな」

「お前その髪型真似してるのかもしれないけどブスだぞ笑」

私がカチンときて

「うるせぇー」

と言ったら男子たちは

「あーブサイクが怒った怒った〜」

とバカにしてきて

あーむかつくと思い妹を見てたら、妹は満面の笑みでいた。

内気な妹があんなことで笑ってるなんて不思議だなぁと思っていたら

帰り際男子たちから

「妹性格悪いな」

「え??なんでよ」

「だって俺らが言った時

笑ってたし、後でわざわざ姉より可愛いと言ってくれてありがとうとか言ってたぞ」

一瞬にして背筋から寒気が伝わってきて、その日から妹をよく観察するようになった。

特に何にもなくて中学生になった。

中学生のときは、部活と勉強と遊びでめちゃくちゃいそがしかった私と週に1回しか無い美術部に所属して家に帰ったら漫画だアニメだとみてる妹とは住む世界が違った。

けど、生活を一変させる出来事がおこった中学2年生のある時、私と高木くんが付き合ってるというで間が流れた。

もちろん嘘だ。私に恋愛のれという字も知らないお子様だったから

1ヶ月後、妹と高木くんが付き合うようになった。

わたしはびっくりして

「おめでとう!びっくりしたよー」

と言うと妹は一瞬嫌そうな顔して

「ありがとうでもいいの??」

と言われた。

私はん?と思っていたけど

「全然いいよ?どしたの?」

と言うと

「ううんなんでもない

お姉ちゃんと高木さん付き合ってたことあるのかなと思ってたから」

「そんなわけないじゃない!

喋ったこともないんだよ笑」

「そっかぁ」

その後妹たちは3ヶ月続いて別れたんだけど、よくよく考えてみたら妹は姉の彼氏が欲しかっただけだったと思う

それに、半分くらい気づいてたけど気付かないふりしてた私が悪いの

そうして、部活も引退!中学卒業まで特になく卒業後私は受験合格し、妹と私は違う高校に行くことになった。

妹は私の高校よりもワンランク下の高校

私は妹と離れるがために勉強してよかったと思った。

父からは反対を受けたけど、私の心情を読み取った母がもういいんじゃない?と言い違う高校に行けた。

妹は、残念がってたけど。

やっと比べられなくてすむと私はウキウキで仕方なかった

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嘘の恋 早乙女りんご @hinatakira14

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