レタスドッグ&コーンドッグ

 

 更衣室からでるとアマテラスとセシリーが、

「次は何をするの?楽しみね」


 正直、ジェットコースターのお陰で、次はどうするか考えていなかった二人、あわててキャロラインが、

「お昼にしませんか?私たち二人でお昼を作ってきたのです、ぜひ食べてみてください!」

 

 ジリアンも、

「朝から作ったのです、でもホットドッグしか作れなくて……」

 

 セシリーが、

「自分たちで作ったの?それはぜひいただくわ♪」


 何とかパラソル付のテーブルを見つけて、ランチボックスを開いて、朝がんばって作ったホットドッグを取り出してみる二人。 

「どうぞ♪」と胸張って出しました。


「……おいしそうね、いただくわ……」

「どうでしょうか?」

 キャロラインに聞かれたアマテラスさん、

「おいしいわよ、このパンの焼け方と、ケチャップのしみこみ方が最高よね」

「セシリーさんはいかがですか?」

 今度はジリアンが聞いています。


「レタスがおいしいわね、独創的なホットドッグね」

 

「良かった♪、私たちも食べなくっちゃ♪」

 キャロラインとジリアンも、そのホットドッグを手に取り、一口食べたのですが、


 ……


「大変!フランクフルトが入ってないわ!」

 

 見る見る落ち込む、キャロラインとジリアン……


 アマテラスさん、そんな二人を見てあわてて、

「でも、パンとレタスとケチャップのマッチングはベストだったわよ、十分食べられるわ、私はレタス好きなのよ」


 ……


 今度はセシリーさんが、

「誰でも最初は失敗ぐらいするものよ、さぁさぁ、コーンドッグぐらいなら、どこかに屋台があるはずよ」

「貴女たちが作ったこの『レタスドッグ』と、そのコーンドッグを並べて食べれば、お洒落なランチになるでしょう、はい、お小遣いをあげるから、買ってきなさい」


 二人はあっという間にかけていき、そして戻ってきました。

  

 でっかいコーンドッグと、付け合せのフレンチポテトが差し出されます。


 アマテラスさん、案外にファーストフードが口にあったようで、おいしそうに食べ始めました。

 キャロラインとジリアンも『レタスドッグ』とコーンドッグとフレンチポテトを食べてみると、本当に案外おいしい……

 

 セシリーさんが、

「意外においしいわね、でも太りそうね」

 とかいいながら、品良く食べてくれています。


「そういえばルシファー様もこのようなファーストフード、お好きのようで、時々隠れて食べておられるようだが、私もそうなりそうだ」


 瓢箪から駒のようなお昼が終わり、その後も散々に乗り物を乗り倒したキャロラインとジリアン。

 あっという間に、帰る時間となりました。


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