船上パーティー


 このときの参加は北米ホームの全員と、ちょうど打合せに来ていたアマゾネスハウス、そしてエスティ・ラファエロさん。


 その日は快晴に恵まれ、アメリカメイドハウスの綺麗な女性の一団は、昼前にニューナッチェス号に乗り込んだのです。

 どうどうと、昼間のパーティーです。

 

「いろいろありましたが、長ったらしい話はなしです!今日は楽しくやりましょう!」

「殿がたは船員さんだけ、パーティールームは女だけですから、多少は乱れてもいいですからね、では乾杯です!」


 ミコさん、シャンパンをぐびぐび飲んでいます。

 側にはアリシアさんが、かなり挑発的なお姿で、はべっています。


 とにかく、こんなときの北米の女は、アリシアさんを筆頭にかなり挑発的ですね。


 フィオナもキムも、清楚な娘さんのイメージはかなぐり捨てて、かなり露出した服などを着込んでいます。

 なんせこのパーティー、ドレスコードはないのです。


 マルスではお肉は高いのですが、テラの南米あたりから輸入したビーフなどが、ならんでいます。

 アリシアさんの指示で、立食になっており食べ放題、ミコさん、子供のように、お皿を持ってうろうろしています。


「やはりね♪ミコ様、このようなスタイルお好きだから♪私、聞いたことあるのよ、ジャンバラヤなんか作らせたら、プロ級の腕前らしいわよ」

 アリシアがフィオナと喋っています。


「ほらね、ジャンバラヤをとっているわ、それにしても沢山お皿に乗せること、見ていると可愛いわね♪」

「ミコ様って、好色ですけど魅力的なのよね、一度抱かれたら、もう身体が求めてしまう」


「でも私たちがお側につき従うのは、それだけじゃあないのよ、お側にいれば癒されるし、とても楽しいの、浮き浮きしてしまう」

「でもアリシアさま、本日は皆さん、よからぬお考えと思いますけど……」


「フィオナと同じよ、身体がね」


「ねぇ、フィオナ、今夜の夜は私なのだけど、皆の衣装を見るとね」

「そこで、皆でシェアしようかなと考えているのよ、貴女、ミコ様に分からないように、皆に伝えてきてくれない」

「それから、アディラインさんをさりげなく呼んできて、今夜の作戦を練るのには、彼女の知識が必要よね♪」


「いいのですか、せっかくの順番ですのに?」

「やはりね、皆さんを預かるものとしてはね、とにかく今夜は、アメリカの女の色気で、ミコ様にはおぼれてもらいましょう♪」


 フィオナが一人ずつ、それとなく今夜の計画を伝えると、皆さん、のりのりでした。

 そしてさりげなくアディラインさんがやってきて……○▼×□……

  

「バストを擦り付けるように近づくのね、そして足をチラッと……そして皆でお酒を勧めるの?……でもそんなことで陥落されるかしら」


 アディラインさんがいうには、シンプルかつ古典的なアプローチのほうがいい、小細工しても無理、数に物言わせる……らしいのです。

「この船では、この程度しか出来ませんから、本番は別の場所を用意すべきです」


「確かにいえるわね、関係者だけでパーティーが続けられる所として、ニューイーグル・リバークルーズ社のハウスボートを押さえておくわ♪」

「それならば……○▼×□……」


「いいわね、用意しておくわ!フィオナ、もう一度、この話を伝えて、サイズなど聞いてきてね♪」


 ニューナッチェス号は、陽気な音楽を奏でながら、ミコさんは、皆さんからシャンパンやワインを、どんどん勧められています。


 サザンカンフォートのカクテル、ジャック・ター、某テネシー・ウイスキー、ボトルド・イン・ボンドのものが出てきます、五十度ですね。

 最後はクラフトバーボンの雄、ブ●カーズ、六十三.七度……


 日差しが高いというのに、酒豪と噂されているミコさん、断りませんね。

 でもさすがに……ニューナッチェス号を下船する頃には、少々顔が赤くなっていました。


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