ロデオマシン


「本格的なやつですね、おや、座面が細いですね、三角木馬ほどではないですが、これ、乗るのは難しいですよ」

 確かに本格的なロデオマシン、座面は細く、あえていえばスポーツタイプの自転車のサドル、前がそり上がっており、落ちにくいようにはなっています。


「はしたない……ロデオを……お見せ……します」

 クローイさん、かなり上気した顔で云いました。


 ロングスカートのままロデオマシンに……そして、やおらスイッチを入れます。


 動き始めたロデオマシン、すぐに激しく回り始め、前後上下に揺れ始めます。

 クローイさん、落ちまいと鞍に下半身を押しつけ懸命に乗り続けています。


 スカートがめくれ、豊満なお尻がプリッと見えます。

 もうクローイは無我夢中です。


 ロデオマシンはさらに激しく、クローイは落馬したのです。

 そこへ……ずん、と衝撃が……

 ミコさんが、クローイの腰を抱えて……


 ……


 そして突然に、やんだのです。


「えっ!」

 クローイはもだえています。


「そう、クローイは私の奴隷?になったのね」

「はい、クローイはミコ様の奴隷です!」


 この後散々に、奉仕をさせられたクローイ。

 事が終わった頃には放心状態、ピクリとも動きません。


「先にシャワーをいただくわよ」

 一声かけてシャワーを浴びにいくミコさん。


 クローイは放心状態から抜け出しましたが、余韻に浸っています。

 自分が征服され、屈服したという被虐による陶酔……言い知れぬ満足感と安心感に包まれたのです。


 ……私ってこんなに感じる身体だったかしら、その昔のセックスは何だったの?

 こんな身体になった以上、ミコ様から離れられないわ、ミコ様……棄てられないようにしなければ……


「クローイさん、貴女もシャワーを浴びてきなさい、ただいまより、貴女を側女にします、文句は無しです、あとで証文を持ってきなさい」

 

 クローイがシャワーを浴びている間、バスローブを引っかけてミコさんは台所で何かしていました。

 クローイが髪を整え、バスタオルで身体を巻いて出てくると、

「ごめんなさいね、バスローブを勝手に借りてしまって、美味しいデザートでした、もう少し待っていてね、代わりに私がデザートを作ってあげるから」


 しばらくしてビーバーテイルが出来ました。

 ミコさんがお皿に盛り、クローイの前に差し出します。

 ここで何を思ったか、クローイはバスタオルを脱ぎひざまずきます、そしてお皿を床に置くと、

「ミコ様、出来ましたらクローイをペットにしてください!」


 そしてお皿のビーバーテイルを、四つん這いになって口だけで食べたのです、そしてお皿をぺろぺろと嘗めました。

 さすがに驚いた顔のミコさんでした。


「可愛いクローイ、覚悟は確かに受け取りました、今日よりカナダメイドハウスを頼みます」

 こうしてクローイ・アルダーソンは念願の寵妃になったのです。


 この後、クローイとブレンダと沙織は、良くお茶を一緒に飲むようになりました。

 話しの内容は、娼婦さんも裸足で逃げ出すようなものが多いですけどね……


  FIN


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