フィアナステーション
「じつは、住む場所は考えてあります、現在フィオナステーションはほとんど無人、予備待機状態です」
「ここは標準小型ステーション、三万名は即時に収容できます、インフラなど公共施設も対応できます」
「避難女性は三万名、ちょうどではありませんか、もっとも、別に五万名となっても大丈夫ですが、即時対応できないだけです」
「でも……」
「ご懸念は分かりますが、マスターの女奴隷、男は不可、つまり生殖ができないとの事でしょうが、女性だけの単性生殖技術を使えばよい話、アスラ族はそのようなこともしておりました」
「『婚姻なども全てご指示に従います』とあるのは、これのためでもあります」
ミコさん、大きなため息をした後に、
「エスティ・ラファエロ、服を脱ぎなさい!少しばかり懲罰をあげます、ミトリ・ハゲルも同罪!まずは水芸でもしてもらいます!」
二人は散々に責めさいなまれ、二三日腰が重くて、枕があがらなかったのです。
エスティ・ラファエロは側女、いつの間にか右足は治っていました。
「もう、ミトリ姉さんったら、ミコ様を怒らせるのだから……」
「もうだめ、もう中毒よ、いつもいつもミコ様とのエッチが頭を離れない、いつも体が火照って、どうすればいいのかわからないわ!」
「しばらくの辛抱よ、我慢するしかないわ、でもうらやましいわ……エスティさんも頑張ってね、もうすぐ移住するのでしょう?」
「ベストを尽くすわ、あなたたちには、大変よくしていただいた、感謝に堪えない」
ミトリが、
「時々連絡をくれ、ルガラー――伝統的なユダヤの菓子、クッキー――でお茶でもしよう」
「そうね、私、ルガラー作るの得意なのよ、今度作ってあげるわ」
このユダヤの三人娘、仲がよいみたいです。
フィアナステーションはほぼ男子禁制、ここに住処を定め、イスラエルの女たちは、二つの衛星世界の監視と管理をおおせつかったのです。
なんせサヴァとニアブの住民は、筋金入りの奴隷種族、しかも虫が『おいしいお肉』のために、華奢で女性が多く生まれるように、人種改良をしていますからね。
支配しよいのですよ、イスラエルの女たちは神の代理人として、うまくやっているようです。
FIN
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