プロローグ
最後にそれだけを言って、渋谷さんは犯人を引っ張り外へと出て行った。
「……分かってますよ、そんなこと」
誰にも聞こえないくらい小さな声で呟いて、わたしは渋谷さんの背中を見る。
正義感。
正直、そんなものはどうでも良い。わたしはただ、犯罪を犯すようなどうしようもない連中を捕まえられたらそれで十分なのだ。
正義なんて、柄じゃない。
わたしは、そんなできた人間にはなれないだろうし。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます