第14話潜入開始!①

更衣室にいくとすでに、彼女が待っていた。彼女がこちらに気づくと僕に近づくとサッソク、話を振ってきた

「加藤さん、何かいい場所、思い浮かびましたか?」


「いや、それが…なかなか思い浮かばなくて」


「じゃあ!メンチカツ師匠やってもらうしかないですね!さあ、お願いいたします!」

突然、彼女が店内にも聞こえるかの様な大声を出した。もっとうまい振りかたあっただろうに。


「やめてよ、そんな大声で迷惑だろ…」


「すいません。本当に何もないんですか?別に私みたいな重い場所じゃなくてもいいですよ?初めて告白した場所とか、家族との思いでの場所とかあると思いますよ」


…君に何が分かるのか。そう言えば、高校時代までの記憶は見られているはずだった。なら僕が覚えてないだけで何かいい思い出があったのかもしれない。どうせ、なら彼女が見てない出来事の方がいいだろうだとすれば…

「小学校とか…」

「いいですねー、私の能力では先輩の高校時代までしか知らないですし、夜の学校はお化け屋敷みたいで楽しそう!そこにしましょう」

「でも、今閉まってるはずだけど」

すると、彼女は微笑みを浮かべながらこちらを見みながら「なら、忍び込みましょう!先輩の能力なら大丈夫ですよね! 」と言ってきた。

・・・・・・・・・・どこが大丈夫なのか? 君に関する未来が見えないなら一緒に行動すれば、どんなことが起こるか分からない。

しかし、他に行くあてもないのでとりあえず小学校に向かうことになった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る