13話:見知らぬ世界にて
「こら~ッ、
「――ラヴ、君とは知らない
なに
初めて出会った時は、あんなに
「ナグルマンティの時はあんなに
「いや、ラヴ。それには
「え? なに??」
「ああ、――だって、そうだろ? あんなにも
「た、確かにそうだけど、さ……」
いや、まぁ確かに、それはそうなんだけど――
でも、
あんた以外、いる
「
「ストップ、そこまでだ!」
「!? えっ? なに?」
「ここからは俺の
「……はい~?」
風雅は左手首に
―――...1秒、
「――
「
―――...2秒、
「――俺の名は
「知ってるわよ! ナグルマンティの
―――...3秒、
「……――いいだろう、
「だーかーらー! 世界を救う
―――...4秒、
「……――
「――はい、こちらこそ……」
―――5秒、6秒、7秒...
「――……」
「……」
――あっ!
変な
うーん――
言い過ぎちゃったかも。
当然といえば当然。あたしが勝手に呼んだのにも関わらず、
何より、
気を付けなきゃ。
「――えーと、ね……今回は風雅を召喚するつもりだったから、あたし、風雅に似合いそうな服とか装備とか用意してきたんだ~」
四次元
風雅は
うんうん! あれこれ調べて、考えて、取り
「――ラヴ、今、つもりと云わなかったか?」
「え?」
あたし、
「するつもり、と――」
「つもり? あ~、そうそう。呼ぶつもりだったから準備してきたの」
「それはつまり――俺を、俺が召喚される
「えっ!?」
表情が変わった。
――そう、魔王の居城“
冷静さを通り越して冷たく燃える
「――う、うん。風雅を召喚するつもりで、召喚したの……」
「……――なら、
「えっ!? あ、うん」
彼の中で、なにが違うんだろ?
世界を救うって事と、攻略する事。
なぜ、同じような事を、強調したんだろう。
「
「な、なに?」
「
「――……」
「
「……う、うん」
そうか――
彼は、呼びたい人がいるんだ!
――
なんだろう。
「ラヴ、早速だが、この世界の事、知っている事を教えてくれ」
「……あ、うん」
以前のナグルマンティでは全然興味を
風雅、本気なんだ。
本気で呼びたい人がいる。だから、本気でこの世界を救う、いや、攻略するつもりなんだ。
勿論、イヲタを助ける為に来たんだから、本気になって
――けど、
なんか、
それでも――
「この世界の名はシャクンタラカーカ。
「――魔王が支配する世界?」
「そう、魔王によって支配された世界の事を
「――そうか、……
「ここ、も?」
此処も、ってどういう事なの?
風雅はナグルマンティを救う前に99の世界を救ったと云っていた。つまり、今迄、100の世界を渡り歩いて来た事を意味し、このシャクンタラカーカで101回目の異世界に当たる
――と云う事は、
「それで、此処の魔王は一体誰なんだ?」
「え? 魔王の事?」
「そうだ」
「……」
「どうした?」
「……知らない」
「――知らない、だと!?」
分からない――
このシャクンタラカーカに着いて、まだ、なにもしてない。
一番最初にやった事が、風雅の召喚、だもん。
ヨタ・ソトス様もこの世界については何も知らない。
イヲタの危機を救う為に、あたし以外に三名の女神が
まずは先行した女神達と合流しなくては。
「シャクンタラカーカは
でも、先行して四人の女神が
「――成る程。つまり、危険、という事だな」
「……う、うん、そうね」
「――確かに、危険そうだ」
「えっ!?」
風雅があたしの後ろを
振り返ると、そこには――
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