11話:荒野征く、もう一人の女神
―――――
「ヒャァ~~ハハ! 待てぇ~い! アマ~~~!!」
「これ程の
荒野――魔王に
ヒャハーーッ!!
その
「おおっ! こいつはスゲェ美人じゃねえか!?」
「ゾクゾクするぜぇ~~~~!!」
女は
「
「おお! いいコにしてたら、たんまりやるぜぇ~!!」
「そうかい! では、そいつを
「ゲェッ!
女は
悪漢達は周りをキョロキョロと
「なんだぁ~? 勇者、いねーじゃねえか!」
「なら、
「やっちまえ!」
棍棒を
その
仲間が倒された姿に
だが、振り下ろす瞬間、斧の
あっという
「ほ~う、
「
「なぜ、そんなモノでビビると思ったんだ、
「……へっ、なら、見せてやるっ! 俺の
――ゆるり。
悪漢の
それもその
そして、間もなく、
――ぞくり。
悪漢は振り返り
「よく
「――
その
ギャーッ!
悪漢が
前腕の皮膚が
遅れてやってくる激痛に
「なっ、なにしやがったーッ!!?」
「
ゆらりと近付く女神。
どういう
全ては
だが、間もなく知る。
どちゃり――どちゃっ、どっ、どちゃちゃっ!
女神の手許から
それがどこの骨なのか、どこの肉なのか、
――カッ、カハッ!
体中が
それもその
何が起こったのか、
次々と悪漢達の
全身
その表情は冷たい。
悪漢
べっとりとへばり付いた血液を拭う事さえせず、その
右に首を向け、
「ヤリ過ぎだろ」
左を向き、
「なにがかえ?」
再び右を向き、
「目をつけられるぞ」
再度、左を向き、
「それが目的ぞえ。そんなことより――」
「どうした?」
ちらりと左に流し目を送り、
「――
右に流し目を送り、
「違うだろ。美味いのは……」
「血、だ!」
その女、――
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