脱力と焦燥

何かを終わりにして

やっと解放された

そう思った時

開放感と一緒に

脱力がなだれ込んでくる


ばたりと倒れ込んで

しばらくすると

何かしなくちゃな

そんなふうに思うんだ

でもたった今まで

必死に頭を巡らせただろう?

思考の一部は

そんな風に対抗するけど

また別の一部は

次を考え始めている


だらだらと

一日や二日を過ごすと

いよいよ焦りが強くなる

何もしないこと

休むことさえも

まるで時間を浪費しているようで

いよいよ

思考は次に何をやるか

ぐるぐる

ぐるぐる

走り始める


脱力という休息と

焦燥という助走

また僕は

走り出す

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