空想の中の憎悪

不愉快な事を

まだ生々しく残る

不快感を

繰り返し

頭の中で思い描く


好きでやってるんじゃない

飲み込めない

受け入れられないそれを

必死に

どうにか飲み下して

自分に馴染ませようと

何度も

何度も

僕の心にある

巨大な憎悪へとつながる

細い道に踏み出しては

押し寄せる真っ黒なものを

確認して

どうすることもできず

また戻ってくる


やめればいいのに

この真の闇は

常に心の一角にあって

目を離せない


忘れてしまえれば

楽なのに

日常の中

記憶の中にある

記号が

何かの折に刺激されると

一瞬で

僕は闇の前に立っている


一人きりで

どうしようもない過去と現実を

どうにか切り崩そうにも

それはできない


それくらい大きな闇が

常に僕を飲み込もうとする


今もゆっくりと

僕は黒く染まっていくようだった

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