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目次
生者のエゴ
自ら命を絶つ人を
誰かが悼んで
生きている
すでに死者となった人に
言葉を向けて
涙を見せても
心無い言葉を選ぶなら
死者は
蘇らない
死者は何も語らないのに
生者には語ることができる
死者を悼むことは
どこまでいっても
答えの出ない
個人的な感傷と
個人的な解決なんだろう
死者を語ることは
誰にでもできる
しかし
自由に語るのは
生者のエゴだと
不意に考えた
自ら死を選ぶこと
そうまでして
生きるものに何かを残すことが
死者のエゴであるように
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