始まらない終わり

終わりの日が予言されて

みんなで

空を見上げて待ったけど

何も起こりはしなかった


どこかの滅びた文明で

暦がここで終わるからと

みんなで

じっと待ったけど

普通に日が暮れて

また日は上ってきた


結局

毎日が延々と続いて

終末も滅亡も

どうやらかなり先のことらしい

もしかしたら

来ないかもしれないのと

同義なくらい

はるか未来


核ミサイルが

世界を冬にするとして

誰かがそのきっかけの

一つのスイッチだかに

手を置いたとして

そんな可能性も

そこからの可能性も

嘘みたい


避けられない

小惑星か何かが

地球にぶつかるとして

その瞬間なんて

想像がつかなくて

嘘みたい


終わりが始まるなんて

本当にあるの?

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