遅く走ることはできる
一流のアスリートが
百メートルを十秒で走り抜ける
四十二キロを二時間で走り抜ける
大抵の人間には
どうやっても真似できないけど
逆はいくらでも
出来る
百メートルを二分で歩くことも
四十二キロを何日もかけて歩くことも
早ければ
その分の余裕があるかもしれない
手に入れた
余った時間で
別のことができるかもしれない
では
遅かったら
何も出来ないのか?
同じ距離を進んでいるのだ
それで良いじゃないか
それぞれに
それぞれの速度がある
そしてきっと
それぞれの道がある
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