無価値な人間の叫び

お前は生きている価値が無い

そう言いたいのは

よくわかる


何が価値を定義するのか

誰に必要とされれば

価値があるということになるのか


僕を無価値だと断言した

そんな人間の価値は

残念ながら

僕の中では

少しもない

僕を無価値と見る人間は

僕から見ると無価値となる

だって

僕の価値を見出さない人に

どんな価値がある?


やっとわかった

世の中には

お互いに価値を見出して

価値のあるもの同士が

延々とお互いを高め合う

永久に輝き続ける輪がある


一方で

何も生み出さない

無価値な人間が無価値な人間を

お前は無価値だと詰り合う

どこへも行けない

虚しい虚無の連鎖がある


なるほど

素晴らしい仕組みじゃないか

僕の叫びが

どこにも届かないわけだ

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