天という誰か
人間の運命
偶然を
天が司るとする
では
天には
人を実際に動かす
そんな力があるだろうか?
天はただ
全てを決めるだけで
その決められたものを
天の下で生きる我々は
好きなようにいじり回し
時に歪め
時に削いで
都合よく作り変えていく
この都合のいい変質を
天はなんとも思わないらしい
全ては天が作りながら
全てが人間の手の中にある
誰か
野望の持ち主が
天をも変えようとするだろうか
自らが天だと
高らかと宣言する日が
来るのだろうか
科学でも思想でも
論理でもなく
人はすでに天を支配している
天はただの背景
人間はそれに自在に
絵の具を塗りつけ
好きなようにしている
天はそれさえも
当たり前のように
無残な姿で
そこに立ち尽くしている
なんの感情も
見せずに
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます