輪郭と縁のない影たち

誰もが何かを

定義しないと

安心できない


髪の毛の長さは?

色は?

瞳の色は?

肌は何色?

背は高い?

それとも低い?

痩身?

もしくは肥満体型?

趣味は?

特技は?

料理の好みは?

声は?


物語の中に入っていくと

誰もそんなことを

都合よく設定しない

書いたものの

断片が

影に全てを与えて

人それぞれの姿が

影に与えられる


創作という

影を操る

奇妙な遊戯

創作を取り込むという

影を影ではなくする

独善的な遊戯

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る