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目次
沈黙を破れ
どこまで行っても
誰もこちらを見ない
望んでいない沈黙が
僕を包み込んでいる
真っ暗闇のような
完全なる静寂
誰の姿も見えない
声も聞こえない
影となって
周りが渾然一体に
溶け合っている
声を出す
飲み込まれる
構うものか
叫んで
喚いて
この沈黙を
引き裂いてやる
誰もが
どこにいても
こちらを見るように
光が差し込むように
大きな声で
沈黙を
真っ二つに
断ち割ってやる
いつか
誰かがどこかで
こちらに気づいて
僕が沈黙の真ん中で
必死に組み上げたものに
気づくだろう
それがどう評価されるかは
僕にはわからない
ただ
僕は今まで
積み上げてきた
それに沈黙の中から
誰かが
褒めるにしろ
貶すにしろ
声を投げかけてくれれば
嬉しい
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