林檎という虚構

恋をしたことがない

そんな人はいない

忘れただけだろう

忘れようとしているだけ

違うか?

まぶたの裏に

誰かを探してみれば良い

子どもの時の記憶

思春期の記憶

どこかで誰もが

誰かを見ている

手の届かなかった相手は

もう忘れてしまったのか?

声が届かないことで

もう忘れてしまったのか?


手が届かなかったこと

声をかけられなかったこと

それこそがまさにあなたの恋なのに

あまりに虚ろで

信じたくないのか?


過去は決して変わらない

あなたの想いも

擦り切れたとしても

そこにまだあると

僕は信じる

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る