代役はいない

この世には同じ人は二人といず

誰も誰かの代わりにはなれない

誰かの代わりに

誰かを支えようと思っても

絶対に代わりにはなれない

悲しいほどに

虚しいほどに


踊って

演じて

そんなことを続けて

時間ばかりが過ぎて

自分がどんどん

何者でもない存在から

自分という存在に

塗り固められていく

役が体に染み込んで

もう逃れることもできず

その役を演じ続ける


終わることのない劇は

死ぬまで続く

死んでも続く

その劇は

世界という舞台で演じられる

歴史という劇

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