冷たい紅茶の苦味
気づくと湯気も消えて
香りもどこかに失せている
カップさえも冷たく感じて
唇がひんやりとする
口に染みるように入る紅茶は
熱を失っている
広がる味は
どこかパサついて
舌の上でぎこちなく
何か液体ではないように
喉に落ちた
残っている苦味に
後悔がある
後悔を飲み下すはずが
後悔だけが
残ってしまった
カップを机に置いた時
後悔が残っているのも
悪くないかな
そんなことを不意に思って
そんな気まぐれも
心地いいけど
紅茶の入ったカップには
もう手を伸ばさなかった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます