第15話 ミニチュアピンシャーのノイモーント13。
わたしはミニチュアピンシャーのノイモーント。♀
新年になった。
新年まで生きられたことに感謝しよう。
仔犬は死にやすいのだ。
昨年末。
楽しい楽しいクリスマスイブ前。
私の主人である太っちょ猫と太っちょ犬がパタパタ支度をしている。
なんだろう。ドキドキする。
ノイはきゅーんきゅーん鳴いたり、ワン!と吠えたりして気を引いた。しかし主人達はノイに反応せず、動き回っている。
太っちょ猫が部屋から出て行き、太っちょ犬があとを続いた。
ノイは!? ノイは連れて行って貰えないの!?
そういえば太っちょ猫が「ホテルのクローゼットにノイを預けることは出来ないか」とか言っていた日は今日か!
それからノイは長いながい初めてのとても長いお留守番をした。
カチャカチャっと音がした。
ご主人様達が帰ってきた!
ご主人様達はノイを抱っこして「ただいま~」という。
お腹が空きました!
やっとご飯の時間になりました。
それから年末年始。
ノイはお留守番ばかりです。
太っちょ猫は姑息にも、ササミ棒をノイの犬小屋に入れてお出かけします。
カリカリに満足し、ノイがはっと気付くとお留守番タイムになっています。
いつも騙される。
でもササミ棒は美味しい。
カリカリすると落ち着きます。
新年になってノイは大分トイレトレーニングが進み、ケージの外で粗相することが減りました。
それと同時に部屋の中を散歩する時間が増えました。
嬉しい。
お母さん。
ノイは今日、首輪込みで体重が2kgになりました。
大っきなミニチュアピンシャーです。
ご主人様達に引き取られた時は1kgでした。
2倍です。2倍。凄く大きいです。
ノイは幸せに暮らしています。
お母さんも幸せでしょうか。
ミニチュアピンシャーのノイモーント。 藤間紫苑 @fujima777
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