第6話 ミニチュアピンシャーのノイモーント6。

わたしはノイモーント。♀

ミニチュアピンシャーという犬種だ。

お母さんのもとから色々渡り歩いてペットショップで休んでいたら、人間に化けてる太っちょ猫に「買われた」。


今の日本では犬を飼うのに方法がいくつかある。

初心者用のペットショップで買う。ペットショップはとにかく至れり尽くせりだ。ペットを飼うための初心者餌キットも同梱している。


次はノイモーントの故郷でもあるブリーダー達から買う。一般的にはこの方法が一番オススメと言われているが、これは中級者向けだ。


上の二つはその時に購入出来る子犬がネットにアップされているので、探しやすいメリットもある。


三つ目は知り合いから譲り受ける。

しかし犬を飼っている都心の住民自体が少ないし、その多くは室内飼いの猫だ。

なにかの理由で譲り受けるかもしれないが偶然だ。


最後は東京都の愛護センターだが、保護されている犬(サイトに保護犬が載るページがある)はほぼいない。太っちょ猫は見たことがないそうだ。

あと民間の愛護団体もあるが、サイトを見る限り活動してるのかしてないのかすら分からない団体が多い。そして民間愛護団体の評判があまりよろしくない。

直接の知り合いにいたら利用出来る程度だ。


『おじさまと猫』という漫画があるが、何故あの猫がペットショップで買われたのか、というのは民間動物保護団体の規約を読めばすぐにわかる。

なんと多くの動物保護団体は独身男性(特に働いていて、家を留守にする人)に保護動物を譲渡しない。とても差別的な規約だ。

なので、あの主人公の男性は保護猫を貰うという手段は閉ざされている。

そのような理由からノイモーントのようなペットショップで売られる動物は日本でなくなることはないだろう。


ノイモーントの「家」には太っちょ猫と太っちょ犬というご主人様が2匹いる。

太っちょ犬は朝早く起きて、ノイが寝る頃に帰ってくる。

太っちょ猫は家でノイのトイレを替えたり餌を作ってくれたり、遊んでくれたり家事やったりしながらよく昼寝をする。


ノイが遊んで欲しくても寝る。仕方がないからノイは柵の中で一人遊びをしてから、寝る。

太っちょ猫は今日も風邪で、咳をしながら横たわっている。


お母さん。

お母さんと一緒の頃、ノイはもっと寝ていました。お母さんに抱かれながら飲む乳は美味しかったです。

今の家の餌も乳の味がします。

お母さんの乳が恋しいです。

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