狂う
私が高校2年生になったとき、家族は完全に狂います。
まず、検索履歴や通話履歴を私たちに知らせずに、携帯会社に教えて貰っていました。
私たちが、見せて。と言っても駄々をこねるだけです。
通話履歴は、母の携帯電話と照らし合わせて一人一人だれの番号なのかを問いただします。
次に、ストーキング。
母が友達と遊んでいる時に、ストーキングをしていたそうです。
母の車を追いかけて、レストランに止まると自分も止まって出てくるまでずっと見ている。
父は私たち家族よりも友達の言うことを信じました。
母が、足に障害のある同僚を迎えに行った時をたまたま父の友達に見られて、「浮気をしているのでは?」と言われてそれを信じて母の行動を監視しました。
父の友達に弁護士がいるらしいのですが、夫婦間の問題をまずその友達に相談していました。
今まで、お金の管理は母がしていたのに「不自然にお金が減っている」と言って、クレジットカードを取り上げました。母と私で計算してみると全部生活費でした。
クレジットカードを引き出せなくなり、1ヶ月の食費を母のわずかな給料から出すことになりました。
当然、食事は質素なものになっていきます。ご飯にふりかけとか。それでも、食べれるだけで嬉しかったのですが、父は「貧乏になっても食事だけは豪華にしろ。子どもにはひもじい思いをさせるな。」と言っていました。明日の私たちの朝食を勝手に食べながら。
父はある日、私に監視アプリを母のスマホの中に入れるように言いました。もちろん、拒否なんてできません。
念願の函館旅行。私はとても楽しく過ごしていました。なのに、車内では夫婦で喧嘩をして、雰囲気が悪いまま。そして、私に「本当に楽しいのか?」と伝えてきました。私が、提案して企画した旅行なのに。
父と母は毎日、喧嘩をしていました。
夜になるとたまに思い出します。
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