思い出
ここで話すことはごく一部です。
父は、女と子どもを見下していました。
母の仕事はパートでしたが、元々は専業主婦でした。
私が幼稚園の頃は私が幼稚園に行く準備を手伝ってくれたことを覚えています。
ある日、父が「家計が大変だからアルバイトでいいから働いてくれないか?」と言って母は夜中にコンビニでアルバイトを始めました。
母は、体が弱くアルバイトを初めてすぐに寝込みました。母は「お父さんが帰ってきたらご飯を用意してもらってね。」と言っていたので、夜に帰ってきた父に「ママがご飯は作ってもらってっていってた。」と伝えると、当然「どうして?」と言ってきます。
「ママ、具合が悪いの。」と伝えると「ふーん。」と一言。
愛し合って結婚したのに、年月が経てば冷めるのもなのか。と思っていました。
数ヶ月後、母はアルバイトを辞めパートを始めました。
ある日、夫婦喧嘩をしていました。
その時に、父が言った言葉は
「パートごときが偉そうに…」
父が頼んだから働いたのに…。母の今までの時間はなんだったんでしょう。
父は、怒りぽかった。
私は未だに最初に頬を叩かれた時のことを覚えています。
小学1年生の、2段ベットで音楽を流していると妹がうるさいと怒って父を呼びに行き、なんで音楽を流したのか説明するためにベットから身を乗り出した時に頬に強い衝撃が走りました。
何が起こったかわからず、戸惑いました。
その時、父になんと言われたかは覚えていませんが一言だけ言って部屋を出ていったのを覚えています。
妹が散らかした和室を、私のものだと勘違いされ叩かれ殴られました。
父が勝手に私たちの部屋に入ってきて「部屋が汚い」と殴られ叩かれ叫ばれ、妹は投げ飛ばされていました。妹の口を抑えているのが私には首を締めているように見えた時に徐々に普通の家庭ではないことがわかりました。
父は、すぐに人に話します。
父の友達とパーティをしているときに、普通に私が言われて恥ずかしいこと笑い話として人に話します。
これがどんなに恥ずかしいことか。多分、本人に理解は得られないと思います。
父は、謝りませんでした。
離婚届を提出して私たち姉妹に初めて謝ったことは
「目の前で喧嘩して悪かった。」
私は、喧嘩のことを謝って欲しいわけじゃない。
会話の流れでたまたま出てきた謝罪じゃなく、ただ普通にごめんなさい。を聞きたかった。
未だに、謝ってもらっていません。
というか、普通にLINEが来ます。DMが来ます。
今までのは何事も無かったかのように。
謝って。って伝えることができたのではないか。
と思う人が大半だと思いますが、もうこの顔を見なくて済む。ということだけで頭がいっぱいになるほど心はボロボロでした。
今思えば、もっと強く反抗しておけばよかったと後悔しています。
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