第4話 強者とは

米国統合参謀本部を出たアームズ少将は補佐官であるトリニティが知らない国防の司令部に立ち寄っていた。それは本当の宇宙作戦司令部であるATLASと呼ばれる施設とてもセキュアな施設でさまざまに生体認証システムをクリアしなければ入室すらできないそんな施設でいくつかのゲートをかいくぐると指令センターが見えるロビーが 

見えてきた。


「アームズ少将お待ちしておりました。」

「おお、君は」


それはラングレー研究所の所属試験官であるグレー中尉であった。彼とアームズとは同期の防衛大学出身で同じ空軍士官学校の優秀なエリート同志でもある。しかし、「中尉」という立場はかなり異例でほぼ昇格していない。これにはかなりの意味があった。


「あの研究の成果だ。見た目もほぼ変わらない。だな。」

「それはそうだろう。私は当時の私だからな!!はっはっは」と笑った。



その研究とはいわゆる冷凍睡眠技術のことで長い睡眠のあと事情を色々教えてもらったらしい。ラングレーやライト、トライデン研究所、コロンバスという有名どころの研究員を集めて作られたここATLAS通称 アトラス は防宙の最前線。宇宙の派遣をめぐって各国兵力を宇宙へ展開し始めていた。それからすでに10年近くが経過し前線は宇宙空間全域に拡大しつつあった。


すでに、司令部から報告にあった「日本」の制宙機が確認され位置もつかんでいた。


「それにしてもあのジャパンも宇宙戦闘機を配備していたとは・・・」


「我々だけではない すでに数か国が宇宙戦闘機を配備し、さらにほかの国も宇宙の覇権を争おうとしている。数機やられたが我が方も多数の戦闘ユニットを宇宙空間に配備している。」


グレーの横にはこちらも見慣れた男がいた。そして、ここの司令であるとある人物の方に目をやった。


「アームズ君、紹介しよう。ライガント・イリアトス彼はこの宇宙軍の真の姿を知るものだ。」



それは、明らかな顕著な「軍勢」を示すものだった。


秘匿され続けて来たのは何も日本の航空宇宙軍だけではなかったのだ。


アメリカは最初から隠匿し続けて来た兵力が五軍ともにあった。宇宙軍の総数自体がかなり低く見積もられていたようだ。


「こいつはいろんな意味でやばいな」


そう、アームズ少将が言うのも無理はなかった。実数はかなりの兵力を温存していたのだった。


「ゆうに数個艦隊はすでに温存してあったのだよ、アームズ君!」


その言葉にはしっかりとした裏があった。





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ダークサイドオプス ハイド博士 @mazuki64

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