6話 自然な主

―――待つ。待つ。


俺は待つのには慣れてたけど、さすがに遅すぎる。


 俺は、のぞかが居るであろう部屋が見える外に回る。

位置は匂いで判る。

 そこに着くと、窓があり、そこから部屋を見た。


 すると、右手だけでドックフードを

高い場所の戸棚から出そうとする、のぞか。

左手は、


「!?」


力なく垂れ下がっていた。


障害があるんだ。


(そうか、そういうことだったのか)

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