エピソード勇者ー3:力の代償と別れ
次の日僕たちはダンジョンと言う地下迷宮に潜ることになった。
一階層は一般人がいて売店などもあった。
そのまま僕たちは二階層に行った。
剣を持っていて人型の魔物を倒したその時、下の階層からツノの生えたピンク髪の露出が多い服を着た女性がやってきた。背中には悪魔のような真っ黒な羽が生えている。
「フフフ、随分な量の魔力じゃない。アタシが遊んであげる。」
この女性が言っているのは多分勇者の事、つまり僕の力だろう。
なら僕が相手を…、
「僕が相手だ。」
晴兎君!?
「あら?君が遊んでくれるの?」
「ただし、60秒だけだけど。〈タキオン粒子取込み〉〈超光速度移動〉。」
そう晴兎君が宣言すると目の前から消えて女性はボコボコにされていく。
これが晴兎君の能力!?
それとも無魔流奥義なのだろうか?
1分ほど経過した。
「ガハァ゛っ!な、何をした!」
女性はかなり体力を消耗したようだった。
「答えないなら力ずくで!」
晴兎君が、後ずさった。
きっと切り札だったのだろう。
なら僕が!
「〈聖剣召喚〉!“神聖波動斬”!大丈夫か宇美矢!」
ズドドドドォンと剣から波動発せられ女性を攻撃した。
「大丈夫。ありがとう霧乃 星矢。」
やっぱり僕のことを覚えてない見たいだ。
「星矢でいい。それと今のは何だ?」
「僕の魔力を全て使う必殺技のようなスキルってところ。」
「なるほど、なら一旦下がってくれ。宇美矢が奴に与えたダメージを無駄にするな!皆んな行くぞ!」
「「「「「おおおぉぉ!!!!」」」」」」
剣技、魔法を次々と女性に当てていく。
と、そんな時、ネスト・クデューエンさんが息を切らせてやって来た。
「勇者様方、大丈夫ですか!?この者は四天王の魔神エレイナ、魔王軍の幹部です。今から勇者様にはこれを渡します。食べてください。そうすれば勇者様は超必殺を使えるようになります。」
そう言って教皇は僕に虹色に輝く実を渡した。
これで力が手に入るなら…晴兎君を助けられるなら例え怪しい果実だろうと食べる!
「勇者様、気をつけてください。この実を食べるのにはかなりのLVが必要ですからちょっとに……」
「力が湧いてくる……ありがとうございますネスト・クデューエンさん!」
「何をしたかは知らないけど、ここで終わってもらうよ!」
女性改め魔神エレイナはもう回復していた。
「させない!……技が思い浮かんでくる。超必殺っ!〈
僕の聖剣エが眩しい輝きを放ち10メートル程の巨大な剣となったその剣はゆっくりと倒れて魔神エレイナに襲いかかった。
「こんな遅いもの避ければ……なっ!?体が動かせない!?この私がっ!レベル1の人間如きに負けるなんてええぇぇぇーーっ!」
しばらく辺りに静寂が訪れる。
「……倒せた。僕たちはやったぞ!皆んなの協力があったからこそだ。この勝利は皆んなの物だ!」
と言っておくと皆んなの歓声が上がった。
っ!?クラクラする。
ごめん、晴兎君…。
そのまま僕は気絶してしまった。
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