54 東京(lllusion)

某月某日


そう、今日はいよいよログインできる時。


俺はひそかにパスワードを入手して、計画を立てていた。


ここは東京都 新宿区。


ビルが立ち並ぶこの一角で。


俺は・・


―――――――――


ここは、どこかの廊下。


俺と

レナは


まだここに居る。


ぼんやりした景色は、はっきりし始め。


ここは研究所内の、


廊下であることが判る。


「神室?私たちどうして助かったの?」

レナは不思議がる。


「ワープだよ」

俺は答える。


これは俺が魔法でワープした。


「でも、ワープは行ったことある場所じゃなきゃダメなはず・・」

レナは言う。


そう、行ったことがある場所以外は行けない。


その通りだ。


「神室。ここに来たことがあるのね?」

とレナは言う。


俺はここを知っていた。

だから今、こうして存在してる。

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